だれかさんを待ってる。 まるでロミオ・・・・
2008年7月27日日曜日
2008年7月26日土曜日
ピートとパパの会話(JAZZ編その3)
パパ 「さ~て前回、ビーバップの出現には、アメリカが
抱えている社会的背景があった、と分かったね」
ピー 「うん、人種差別の問題だね。換言すれば、人種差別が
無ければビーバップの出現もなかった?」
パパ 「かも知れないね。歴史とは皮肉なものだよ」
ピー 「で、これからJAZZはどうなるの」
パパ 「ここで、マイルス・デイヴィスにご登場願おう」
ピー 「マイルスって、'死刑台のエレベーター'の?」
パパ 「おっ! 知ってるじゃん」
「マイルスは、実家が歯医者を営んでいて、黒人では
あったものの、経済的には何も不自由しなかった」
ピー 「お坊ちゃまだね」
パパ 「そう、そのことが後に、JAZZの変遷に大きな影響を与え
ることになるのだよ」
ピー 「お坊ちゃまとJAZZの変遷? わからないな~」
パパ 「話を進めよう。マイルスは、ビーバップの創始者の一人
であるパーカーに弟子入りするんだ」
ピー 「ボンボンの気まぐれなんだろ~」
パパ 「いや、マイルスは真剣にビーバップに取組んだが、うまく
いかないんだな、これが」
ピー 「どうして?」
パパ 「前回、ビーバップは、抑圧された人間の解放感や自由への
願いから生まれたと言ったね」
ピー 「うん。ということは、マイルスは経済的に恵まれていたから、
自由とか解放とかの精神を余り持ち合せていなかった?」
パパ 「そう考えるのが合理的だろうね。だからビーバップをうまく
表現できなかった。これは、テクニックの問題じゃないね」
「ビーバップは、パーカーのような抑圧されたヤンチャ坊主
でないとうまくやれないんだな。で、マイルス自身も そのことに
気付き始めたんだ」
ピー 「で、パーカー一座と別れるんだろ。お決まりのコースだね」
パパ 「そうなんだけど、ここからがマイルスの偉大なところさ」
「ビーバップのあまりの激しさに閉口したマイルスは、
どこかもの静かで、洗練された都会的センスを持つ
JAZZを創り出すんだ」
ピー 「わかった! ’クールの誕生’だね。しかも、この都会的センスは、
お坊ちゃまのマイルスだからこそ 創り得た!」
パパ 「そのとおり! 以来、ホットなビーバップに対して、
マイルスのJAZZをクールジャズと呼ぶようになった」
「これ以降、ニューオリンズ、デキシーランド、カンサス・シティ、
スウィング、ビーバップと続いてきたJAZZが、白人プレーヤー
をも多く排出するようになり、更には公民権運動へと
繋がって行くのさ」
ピー 「歴史の一こまを見るようで面白いね」
パパ 「長くなったから、つづきは次回にしよう」
2008年7月25日金曜日
2008年7月24日木曜日
ピートとパパの会話(JAZZ編その2)
パパ 「前回は、スウィングジャズについて少し語ったね」
ピー 「うん、そもそもスウィングって何なん?」
パパ 「簡単に言うと、JAZZ演奏特有の揺れるような
リズムを伴った音楽だな」
ピー 「ブランコのようにスウィングする?」
パパ 「当たり。このスウィング感というのは、アフリカや
ヨーロッパ、クレオールの音楽が融合して
生まれたんだよ。ニューオリンズでね」
ピー 「アメリカ独自の音楽だね」
パパ 「1940年代に入ると、黒人の若手プレーヤーを
中心に即興演奏が流行りだすんだ」
ピー 「何故なん?」
パパ 「即興演奏をしている僅かな時間の間は、差別社会
から解放されるんだ。つまり、その間は個人的な
自由さを満喫できる。だからさ」
ピー 「それがBe Bop(ビーバップ)だ!」
パパ 「よく分かったね。あんさんは偉い」
「これでビーバップとは、JAZZの即興演奏を伴うものだと
理解できたね。そして、その真髄も」
ピー 「うんうん!」
パパ 「ビーバップは、複雑なメロディが早いテンポで
演奏されるんだ。しかも、即興演奏に重点が
置かれるんだよ」
「これはもう、スウィング感というよりドライブ感だな」
ピー 「具体的にどんなものなん?」
パパ 「ビーバップの真骨頂を紹介しておくから、一度
聴いてみるといいよ。1948年の録音だよ」
(チャーリー・パーカーの「Koko」が超有名)
「Kokoは、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスビー
の掛け合いが凄いんだ」
「メロディラインを二人でちょこっとやって、即興の
ソロ演奏に入るんだよ」
「最初にメロディラインをやるから、どれくらいサバ
読んで即興のアドリブをかましているか分かるんだ」
ピー 「最初のメロディが主題で、次に即興の展開部、となると、
最後にメロディの再現部があるんじゃないの?」
パパ 「そうなるかな」
ピー 「クラシックのソナタ形式じゃんか」
パパ 「ハハ、面白いことを言うね」
「次回は、JAZZの音楽的変遷と公民権運動について
語ろうぜ」
ピー 「簡単にたのむよ」
2008年7月23日水曜日
ピートとパパの会話(JAZZ編その1)
ピー 「何してるの?」
パパ 「JAZZを聴いているんだよ」
ピー 「JAZZって、よく分からないんだけど」
パパ 「日本人には無理かもね~」
ピー 「無理って?」
パパ 「JAZZの歴史を紐解くと、少し分かるかな」
ピー 「ん?」
パパ 「JAZZは、黒人の自由への解放表現なんだ」
ピー 「自由への解放?」
パパ 「そうだよ、スウィングとかビーバップの歴史を辿れば分かる」
ピー 「説明してよ」
パパ 「元々JAZZは、白人向けのダンス音楽として演奏されていたんだ」
「この決り切った音楽演奏に、黒人達は物足りなさを感じたんだよ」
ピー 「ふむふむ」
パパ 「で、黒人達は、ホール終了後に自分達だけの音楽を自由に
楽しんだ。それがスウィング・ジャズに発展したのさ」
ピー 「なんだ、ただそれだけのことか」
パパ 「話はそう簡単ではない」
「黒人達は、先天的にオフビートなんだ。アップビートとも言う」
ピー 「何それ?」
パパ 「小学校で習ったじゃんか。1拍目は強く、3拍目は少し強くというの」
ピー 「それが何か?」
パパ 「この拍子が、黒人は1拍目弱く、3拍目も弱くなる」
ピー 「逆じゃんか」
パパ 「そう、それがオフビートなんだ。だから、日本人がJAZZの拍子を
とると炭坑節になる。中には揉み手になる人もいる」
ピー 「アハハー、何じゃそれ」
パパ 「ここが日本人には難しい。JAZZを聴く場合の第一関門だな」
「次回は、スウィングからビーバップへ、さらに公民権運動へと話を
発展させよう」
ピー 「何だか難しいのう」
(どうでもいいけど、去年の写真やんか。・・・・・・ママ)
2008年7月22日火曜日
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