2012年7月25日水曜日

困ったな。


朝のなぎさ公園は、ワンコ連れ以外の人達もいっぱい。
歩く人、走る人、体操する人・・・   さまざま。




4~5日前のこと。


よく見かける80歳越えの、やさしそうな“お散歩オジイチャン”。 
ズボンの両ポケットには、茶色・黄色・緑色の三色が混ざったドライフードが、どっさりと。
すれ違うワンコ達に、ポケットから一握り出しては、朝の施しをするのが楽しみらしい。

一方、99パーセント以上を食欲に支配された脳ミソを持つピートが、
このオジイチャンの行動を見逃すわけもなく、
『あのオジイチャン、美味しいモノをくれるんだっ!』   

ウサイン・ボルト顔負けの猛スピードで爆走し、
オジイチャンの前まで行くと、即シット。
オジイチャンの手は、ピートの頭をひとしきり撫でた後、おもむろにポケットへ。 

「あっ、ウチは、いいです。 いいです。 
帰ったら、すぐに朝ご飯を与えますから。
有難うございます。すみません。」と、
必死で、三色フードを辞退申し上げるが、

「遠慮せんでもええで。 ほれ、イヌも欲しがっとるがな。」と、
すでに、オジイチャンの右手にはフードがガッツリと握られて・・・

「本当にすみません。 
お腹をこわしていますので、(とっさに、ウソをついた私。)
どうか、与えないでやって下さい。」

「そうか。 ほな、今度やるしな。 今日は辛抱せいよ。」

「すみません。  本当にすみません。」 (私は、なんで謝ってんだろか?) 




そして、今朝、なぎさ公園にオジイチャンが。 

私、リードを持つ手に力を込める。






やんわりと、ピートに近寄ってきたオジイチャン。
「もう、腹は治ったか?」  (若者にも劣らない記憶力だ!)

「あっ、はい、あの、まだ薬を飲んでいます。」  (二度目のウソ。 自己嫌悪。)

「暑い時期やしなぁ。 治ったら、ぎょうさんやろうな。」

「すみません。 有難うございます。    ・・・  」 





おいらにはくれへんの?   (ごめんね、ピート。)



「食べ物は与えないで下さい。」


  きっぱりと言えばいい。  わかってはいるんだけど。。。