2008年12月25日木曜日
ピートとパパの会話(その39 男女同権とは?)
パパ 「さーて、今回は男女同権の話だよ」
ピー 「いまさら?」
パパ 「お爺さんは山へ柴刈に、お婆さんは川へ洗濯に・・」
「これ、どう思う?」
ピー 「また古臭い言い方だねぇ。日本むかし話だ」
パパ 「でもさ、ちゃんと仕事を分担して生活をしているよね」
「むか~し昔その昔は、力仕事は男性で、そうでない仕事は
女性がしていた」
ピー ふむふむ、役割分担があったんだ」
パパ 「しか~し、腕力の強い男性は、次第に剰余生産物の蓄積を
行なうようになったんだなぁ」
ピー 「牧畜や農耕によってだね」「原始的蓄積の始まりだ」
パパ 「そう、それによって貧富の差が生じ出したんだ」
「さてここで、前回のボーヴォワール女史に御登場願おう」
ピー 「サルトルとかいうおっさんと生活していた人だね」
パパ 「ボーヴォワール女史は、男性による富の支配が女性を
男性に隷属させた根本だと言っちょる」
ピー 「富と権力が男性に集中したという事かな」
「女性は、生産力と生産手段を持ち得ず、社会から阻害
されたんだね」
パパ 「そう、簡単に言うとボーヴォワールは、この阻害が解消しない
限り男女間の同権や平等はあり得ない、と言っている」
「女性にとって、ボーヴォワールの言う ’最大の不幸’の事態が
生じたのさ」
ピー 「えれ~こっちゃ」「しかし、誰もそんな認識を持っていないよ」
パパ 「そこを論理立てて説明したのがボーヴォワールの '第二の性' だ」
ピー 「ほほう、女性としての実存から投企を行い、かかる事態の本質を
導き出したんだね」「それが実存主義哲学ということかぁ」
パパ 「よう分からんが、そういうことらしいぞ」
「というのが、ボーヴォワール女史の歴史観だ」
「そして、女性は社会から阻害されたことにより、家庭労働という
中に閉じ込められたんだ」
ピー 「分かった! 女性は、阻害されたことで男性より能力が劣るという
誤った評価を受けたんだ」「それが更なる隷属へ繋がった」
「何か階級制度みたいで不平等極まりないね」
パパ 「そう、そこにイデオロギーの入り込む隙を与えたんだなぁ」
ピー 「にゃるほど、マルキストにとっては格好の攻撃材料だ」
パパ 「ところでさ、女性は、占い・手相・信仰・恋愛・神秘・幻想
といったことを好むだろう」
ピー 「女性本来の性質じゃないの?」
パパ 「ちゃうね! これは作られた性質だよ」
「先ほど言ったじゃんか。女性は、社会的に阻害されたと」
ピー 「それが何か?」
パパ 「女性は、社会的組織としての労働に携わることが少なかったから、
技術や論理という普遍的な考え方を習得できなかったんだ」
ピー 「あぁ、それで音楽科とか文学部に女性が多いのかぁ」
パパ 「だから過去、技術や論理から離れて行った女性は、次第に
情緒的な考え方をするようになった」
ピー 「という事は、男性に従属せざるを得ないから、論理的な思考を
必要としなくなったのか~」
パパ 「そのどうしようもない事実の解決方法が、占いであり、手相であり、
信仰であった訳だよ」「ま、多少は男性にも言えるけどね」
ピー 「そっか、女性の好みや考え方は、社会的に阻害された中から
出てきたもので、女性特有のものではないのか~」
パパ 「だから女性は、科学的な説明よりも、近所の女性の悪口を信じるん
だよ」
ピー 「ちょっと言い過ぎじゃないの」
パパ 「じゃが女性は、男性を通じて社会へ入り込む扉を開こうと試みた
んだ」「結婚という当時の階級的隷属を通してね」
「んで母親は、女の子には一生懸命裁縫や料理を教え込んだのさ」
「ボーヴォワールは、これを自分の母親に対する復讐だと定義付けた」
ピー 「女性にとっての結婚は、他のいかなる経歴よりも有利なんだね」
「だから結婚に理想を抱くのかぁ」
パパ 「理解できたかね」「これがボーヴォワールの描いた女性の
ロマンチシズムだ」
「ここに、恋愛と結婚は別という可笑しな考え方が生じたのさ」
ピー 「ボーヴォワール自身は、サルトルと愛人関係にあったんだろう」
「どうして結婚しなかったんだろう?」
パパ 「そらもう、当時の結婚の本質は隷属だと理解していたから、対等で
あるなら結婚という過程を踏む必要が無いという考え方だよ」
「自由であり、且つ、お互いを必要とする共同生活だ」
ピー 「そうか、夫婦別姓もそういうことだね」
パパ 「ま、以上が40年以上前の考え方だけど、現在では違ってきたね」
ピー 「どういう風に?」
パパ 「ボーヴォワールの頃は、確かに労働は男性の仕事だった」
「しかし、社会の進歩により多種多様な労働形態が生まれた結果、
女性の職場も広がった」「力を必要としない事務労働や頭脳労働、
パート労働なんかもそうだね」
ピー 「男女雇用機会均等法もできたしね」
パパ 「まだまだ均等でないにしろ、女性も生産手段を持ったというか、
経済的価値を生み出せるようになった」
ピー 「男性に隷属している必要が無くなったんだ」
「経済的価値を生み出せる女性は、自由を手に入れたんだね」
パパ 「結婚年齢が上がっているのも、それが原因だと考えられる」
「問題は、農耕文明発生時代の男女関係の風習が、未だに
残っていることだよ」
ピー 「家事労働は、女性に任せているということかな」
「おっ母が、パパもそうだと言っていたよん。へへ」
パパ 「ま、ま~ね」「ところでさ、おっさんが定年退職すると同時に離婚
する夫婦がいるだろう。何故だと思う?」
ピー 「喧嘩したんじゃないの」
パパ 「ちゃう、おっさんが経済的価値を生み出せなくなったから、隷属
している意味が無くなったんだよ」
「だからおばさんは、自分の分け前である分配財産を貰って、
さっさと離婚しちまったんだ」
ピー 「契約結婚だった?」
パパ 「そのようなものだね。元々対等な結婚じゃないからそうなる」
「ところがおっさんの方は、この契約は満期になっても自動継続だと
思っちょる」
ピー 「はは、だからおっさんは、離婚理由が分からずアタフタするんだね」
パパ 「離婚すれば年金も半々受給になるから、おっさんには厳しい
老後になるぞえ~」
ピー 「う~ん、男女同権であるには、女性が経済的に独立している必要が
あると言う事かぁ」
「でも、おっさんが退職しても、そのまま自動継続する人もいるよ」
パパ 「そら、契約以上のものがあるからだろうね」
「ボーヴォワールは、この点については何も言っちょらん」
ピー 「ほほ、実存主義哲学の限界だ~」
パパ 「どうやら結論に達したようだね」
「ついでに言うと、女性差別と勘違いしてはいけない例がある」
ピー 「勘違い?」
パパ 「高野山は女人禁制だろ」
ピー 「それこそ男尊女卑の世界だ」
パパ 「昔、進駐軍の女性将校が、ジープで高野山へ行き、ここは女性差別
甚だしい、直ぐに山門を開放しろ、と迫ったんだ」
「この時、高野山のお坊さんが何と言ったと思う?」
ピー 「'じゃかましい、ここは男の世界じゃ、帰れ' 、だろ」
パパ 「違うね、’あなたの国には修道院という所があると聞いて
おります。そこは男性も入れますか?' と問うたんだ」
ピー 「何とまぁ~上手に断ったものだ」
パパ 「女性将校は、納得してジープで帰ったとさ」
「高野山は、修行の場なんだよね」「そこで女人の姿がチラチラ
すると、チラチラする方へ目が行くというものだ」
ピー 「なるへそ、チラチラが目に映っても動揺しないように修行を
しているんだね」
パパ 「そうだよ、女性差別とは違うのさ」
「さて、次回はチョコット身近な話題をやらかそう」
ピー 「身近、何かあるん?」
パパ 「回転寿司だ」
ピー 「なんじゃそれ」
2008年12月23日火曜日
2008年12月20日土曜日
2008年12月16日火曜日
2008年12月15日月曜日
ピートとパパの会話(その38 女性がスカートをはく理由)
ピー 「上の写真は?」
パパ 「おっさんはサルトルという名で、女性はボーヴォワールという人だよ」
「今日の話題に関係するんだ」
ピー 「ほう~?」
パパ 「さ~てと、スカートの話題だよ」
ピー 「また変わった話題だね。おいらは男なんだけど」
パパ 「女性は、何故スカートをはくか知ってるかい?」
ピー 「ファッションだろう」
パパ 「いやいや、ちゃんと理由があるのさ」
「これから言うことは、オゲレツな表現を伴うけど、
文化人類学的発言だから気にしないようにね」
ピー 「・・?、よく分からんが、一応了解」
パパ 「男性は、ズボンをはくよね」「パパは、女性も元々は
ズボンのような物をはいていたと思うんだ」
ピー 「うん? それが何故分かれたのさ?」
パパ 「オシッコをする場合、男性は '社会の窓' からチョロっと
出してシャーと出来るだろ」
ピー 「おうおう、ズボンのジッパーのことだね」
「おいらは片足を上げるけどね」
パパ 「一方、女性の場合は、お尻を丸出しにしないと出来ないんだな」
ピー 「ふ~む、分からんでもない」
パパ 「だから、お尻を覆うスカートという物が発明されたんだよ」
「座るとお尻がスカートでスッポリ覆われるから、野外でも
何をしているか分からない」
ピー 「なるほど、考え方に合理性がある」
「スカートは、お尻を覆うための物か~」
パパ 「実例を話そう」
「数年前、ピートママが女性連と富士登山をしたんだ」
「その中に、お腹をこわしている人がいたんだな」
ピー 「パパのことだから、ゲーリー・クーパーとかヒッピーとか
言うんだろ」
パパ 「いやいや、で、辛抱でけなくなって、皆に周囲を囲んで
もらってビチッとやったんだな」
ピー 「富士山は、ツルテンピーカーの山だから、お尻丸見えなんだね」
「だから皆に囲んで貰う必要があったのか」
パパ 「もし、スカートをはいていたなら、座って休憩しているとしか
見えなかったはずだ」
ピー 「なるほど」
パパ 「スカートは、アウトドアシーンでこそ必要だと思うね」
「ズボンの上からはいていれば良いと思うよ」
「それもAラインのロングスカートね」
ピー 「ミニスカートちゅーのは、何の役にも立たんということか」
パパ 「これは、アウトドアシーンでのこと。ファッションを否定
してはいけない」
「知り合いの先生は、ロンドンでミニスカートが流行った際、
パリから飛行機に乗って、わざわざ見に行ったとさ」
ピー 「だけど、このスカートの話、出所は何処なん」
パパ 「元は、フランスのボーヴォワール女史が言い出したんだ」
ピー 「誰よそれ?」
パパ 「'第二の性' の著者で、サルトルの愛人だ」
「サルトルは、実存主義哲学の学者だよ」
ピー 「第二の性? 実存主義?」「第二の性って何なん?」
パパ 「第二の性とは、女性のことだよ」「第一は男性だ」
ピー 「実存主義って?」
パパ 「自分の存在認識から、その本質を考察する哲学だ」
「多分にイデオロギーと連関している」
ピー 「何のこっちゃ」
パパ 「パパも分からん」
「次回は、ボーヴォワールの著作 '第二の性' を通して、
男女同権についての考察をやろうか」
ピー 「面白そうじゃん」
2008年12月13日土曜日
2008年12月12日金曜日
2008年12月11日木曜日
パリ北駅着 (パリの印象)
ケニー・ドリュー・トリオの「枯葉」を聴きながら、お茶でもどうぞ・・・
Kenny Drew Autumn Leaves パリ北駅着、印象
http://jp.youtube.com/watch?v=FWWN6_y1wok
2008年12月9日火曜日
2008年12月7日日曜日
ピートとパパの会話(その37 アウトドアファッション)
ピー 「上の写真は?」
パパ 「冬山登山をした時の写真だよ」
ピー 「今日は、ファッションの話題とか言っていたね」
パパ 「アウトドアのね」「ファッションというより機能の話だね」
ピー 「機能?」
パパ 「繊維だとか防水性能とかね」
「アウトドア衣料のメーカーは、ノースフェイスを筆頭に
コロンビア,パタゴニア,フェールラーベン,ミレー,
ジャックウルフスキン,モンベル,タラスブルバ,
フォックスファイヤー等、山ほどあるよ」
ピー 「知ってるよ」
「おいらもモンベルのリードとカラーを持ってるけんね」
パパ 「リードで持ち易いのは、ザイルで作ったものだね」
「耐久性、軽さ等抜群だよ」「但し、ファッション性に欠ける」
ピー 「カラーなんかもさ、皮で裏打ちしてあるものが、刺激を
感じなくていいなぁ」「鹿皮でできたものが最高なんだけど」
「でも、美味しい匂いがしてかじりそうになるんだ」
パパ 「さて、それぞれのメーカーについて話そう」
「パパは、25年ほど前にノースフェイスのウールズボン
を買って驚いたね」
ピー 「何を?」
パパ 「有名デパートで売っているファッションズボンに比べて、
縫製が全く違ったね」「物凄くしっかり縫っていて、風合いも
最高だった」「二重縫いというか、縫い方が違うんだなぁ」
ピー 「何故、そんなに厳重な縫製をしているの?」
パパ 「野山での使用は、生命に係わることもあるからさ」
「その為、最高の技術で縫製をしているし、生地の品質も良い」
「アウトドア衣料のメーカーは、ヒマラヤ登山なんかで製品
テストを繰り返しているんだよ」
ピー 「高価なんだろうね」
パパ 「高いけど、それなりの値打ちがある」
「昔のノースフェイスのTシャツは、何回洗濯しても
首周りの繊維が伸びなかったね」
ピー 「今の物は伸びるの?」
パパ 「そうだね~・・、実は、ドラマでキムタクがノースフェイス
の製品を着たんだな~」
ピー 「何か問題でも?」
パパ 「街のアンチャン連が、キムタクの真似をして、ファッション
でノースフェイスを着るようになったんだ」
ピー 「アウトドアファッションだね」
パパ 「するとさ、街着となって品質を落とした節があるんだな~」
「伸びなかった首周りが、伸びるようになった・・・とかさ」
ピー 「生死を左右する状況を想定しなくてよくなった?」
パパ 「そこが問題というか、心配でしようがないね」
「ダウンジャケットでさ、外側が極薄のビニールのような繊維で
覆われたものがあるんだけど、それをアウターとして着ている
んだな」「あの製品は、本来インナーなんだよね」
ピー 「アウターには、耐摩耗性の撥水繊維のものを着るんだろう」
パパ 「そう、マウンテンパーカーとかね」
「それをレイヤード(重ね着)と言うんだ」
ピー 「最近、マウテンパーカーを着ている人を見かけないね」
パパ 「ピートのように、ゴソ原が好きな連中には、マウンテン
パーカーがいいよ」「繊維は60/40クロスだしさ」
ピー 「60/40クロスって何?」
パパ 「ナイロン60% 綿40%を使って織り込んであるんだ」
「摩擦に強いし、濡れると綿が膨らんで防水性を発揮する」
「以前、フィールドワークのプロが、東京でマウンテンパーカー
を着ている人がいる、と言って驚いていたよ」
ピー 「バックカントリーというか、里山向きのウェアなんだね」
パパ 「タラスブルバのマウテンパーカーは、生地がよかったね」
「でもさぁ、これもファッションアイテムとなって、昔より
生地が薄くなった気がするね」
ピー 「タラスブルバって?」
パパ 「アシックスのアウトドアブランドだよ」
「タラスブルバは、何故か撥水加工をしていない製品が多いな」
「ダウンなんかでさ」
ピー 「どうして撥水加工をしないんだろうね」
パパ 「フィールド向きだけど、街着として開発されたように思う」
「問題は、これを登山店で扱っていることだね」
ピー 「街着としての性能なら、登山店より単なる衣料品店で扱うべき
なんだね」「登山で使うと生命の危険を伴うよね」
パパ 「タラスブルバは、登山向きよりも、全体的にバックカントリー
向きの製品が多いね」「コロンビアやパタゴニアの製品も、
バックカントリー向きだね」
ピー 「モンベルはどうなの?」
パパ 「これは、大阪に本社がある新進気鋭の会社だ」
「アウトドア全般の製品を作っている」「カヌー用品にも
力を注いでいるね」「製品にはファッション性もある」
「ここは、ストームクルーザーというレインウェアで有名だよ」
「完全防水のジャケットなんかもある」
「モンベルは、ヒマラヤ登山でも通用する製品を作っているよ」
ピー 「メーカーにも色々特徴があるんだね」
パパ 「モンベルのラガーシャツなんか、ファッションセンスも良い」
「パパも買ったけど、肌触りと風合いがとても良いんだな」
「でも、ラガーシャツだから、風通しが良くって風邪を引いたよ」
ピー 「あのさ、ゴアテックスって経験した?」
パパ 「ゴアのオールウェザージャケットとシューズを持っているよ」
「でも、ゴアテックスは、繊維がゴワゴワして着づらいなぁ」
ピー 「研究の余地ありだね」
パパ 「ゴアより性能の良いレインウェアが日本にあるよ」
ピー 「何?」
パパ 「古来より日本にある蓑(みの)だ」
ピー 「なぬ~、あの田圃で着る古臭い蓑~」
パパ 「そうだよ、撥水性、通気性で蓑に勝る製品は、まだ世界に無い」
「ただ、使い勝手が悪いんだな~」
ピー 「ところで、フォックスファイヤーって何よ?」
パパ 「フォックスファイヤーとは、衣料のブランド名で、日本の
ティムコという会社の製品だ」「元々フライフィッシング用品
を扱っていた会社だよ」
ピー 「ほう、何か特徴は?」
パパ 「カモフラージュのデザインが、最高の出来だね」
「20年前、このデザインのフィールドシャツを買い損ねた。
もう無いね」
ピー 「フェールラーベンとは?」
パパ 「スウェーデン王室ご用達のアウトドアブランドだよ」
「スウェーデン語で北極キツネを意味する」
「表参道のフェールラーベン専門店に何回も通ったね」
ピー 「王室ご用達ねぇ~」
パパ 「この会社は、サバイバルジャケットで有名だね」
「ポリエステル65%,綿35%で摩擦に強く、使い込むほどに風合いが
出てくるという」
ピー 「マウンテンパーカーと同じじゃん」
パパ 「コンセプトは同じだ」「相違点は、両袖が外せるので夏でも
OKだよ」「最大の特徴は、防水性能が低下すれば、専用の蝋を
塗りこんで、自分でメンテナンスできることだね」
「それと、ポケットが用途別に30個近く付いている」
「実は、パパも買い込んであるんだ」
ピー 「あのね、ズボンを履くと膝が出たりするんだけど、何かない?」
パパ 「伸縮素材を使ったズボンがある」「長時間の正座でもシワが
できないし、撥水加工も施してあるね」
ピー 「それ欲しい!」
パパ 「登山店に置いてあるよ」「日本製のフェニックスとか、
オーストリア製品でも良い物があるね」
ピー 「ミレーは?」
パパ 「ミレーは、おフランスのアウトドアブランドだ」
「フリースのデザインなんか、とてもシャレている」
「でも、防風機能の無いものがあるね」「モンベルなんかは
防風性能を重視している」
ピー 「ジャックウルフスキンは?」
パパ 「ドイツのブランドだ」「このブランドは、未体験だね」
「ピート兄が、スキーウェアとして使っているよ」
「アウトドア衣料は、生地,縫製,機能,デザイン、どれを
取って見ても最高の製品だね」「一度着るとやめられない」
ピー 「機能だとかは理解できるけど、デザインがまた何故?」
パパ 「フィールドで着るから、街着の常識から解放されたデザイン
が可能なんだ」「だから、デザインも色も斬新なんだよ」
「つまり、ファッション的に使えるってこと」
ピー 「ジッパーは、プラスチックと金属と両方あるけど?」
パパ 「登山用は、水分が付着して凍るからプラスチックを使うんだ」
「ジャケットでも、両脇にベンチレーターが付いていたり、
色んな工夫がしてあるよ」
ピー 「何か一杯買い込んでる感じだな~?」
パパ 「でも着ないね。仕舞ってある」「タグが付いたままの物もある」
ピー 「またどうして?」
パパ 「着込んでしまうと洗濯の必要があるし、風合いが落ちるんだ」
「それと、アウトドアで着ると、泥が付着して汚れる」
「勿体無くて山でなんか着られないよ」
ピー 「何それ! パパこそファッションじゃない」
パパ 「うふふ、まーね。普段は、量販店の擬似アウトドア衣料で
済ませているんだ。里山では、これで充分さ」
ピー 「にゃるほど、高価だから勿体ないんだ」
「じゃ、買う必要ないじゃんか」
パパ 「あの~、女性は何故スカートをはくのか知ってる?」
ピー 「突然なんなん?」
パパ 「スカートの理由がちゃんとあるんだ。次回に教えよう」
2008年12月6日土曜日
2008年12月2日火曜日
ピートとパパの会話(その36 内緒の話)
ピー 「上の写真は何なん」
パパ 「パパの短波放送局じゃよ」
「さてと、本日はチト内緒の話じゃけんね」
ピー 「内緒の話?」
パパ 「大きな声では言えないんだけど、
他では聞けないと思うよ~。 イヒヒ」
ピー 「その1は?」
パパ 「TV局のプロデューサーっているだろう」
「あの人達の平均寿命って知ってるかい?」
ピー 「え~? 考えたこともないよ」
パパ 「例えばね、某NHKのプロデューサーの平均寿命は、57歳だ」
ピー 「なっ!」
パパ 「だからねっ、他では聞けない話なんだよ」
「10年程前、番組制作会社の社長に聞いたんだ」
「この人も若くして他界しちまった」
「確か50歳台だったな。米国まで治療に行ったんだけどね~」
「知り合いだったTBSのプロデューサーも48歳で他界した」
ピー 「なんで~??」
パパ 「放送局の仕事ちゅーのはね、無茶ハードなんだよ」
「毎日が秒刻みでさ」「神経ピリピリ」
「ほんで番組が終われば、皆でパーと飲みに行って
午前様なんだよ」
「それが殆ど毎日なんだな~」
ピー 「寿命を縮めながら仕事をしているみたいだ」
「大変なストレスだね~」
パパ 「でさ、芸能人が大麻だとか覚醒剤で捕まっているよね」
「大きな声で言えないんだけど、プロデューサーに聞くと、
あぁ、芸能界の皆さんよくやっているよ、って言うんだな」
ピー 「な~ぬ~~!」
パパ 「ま、内緒の話だけどね」
ピー 「ふ~」
「その2は?」
パパ 「某皇室関係」
ピー 「某皇室?・・・・」「パパって皇族なの~?」
パパ 「よく言われる」
「でね、宮様方にしてはならない不文律が三つある」
「①怒らしてはならない」
「②嘘を言ってその場を繕ってはならない(後で本当になる)」
「③反抗してはならない」
ピー 「お~、これはおいら達にも通じるじゃない」
「3番目は、チト賛成し兼ねるけどね」
「おいらさー、パパが何故こういう事を知っているのか
不思議なんだけど?」「それも某皇室関係じゃん」
パパ 「うふふ、侍従の人とね・・・」
「陛下と殿下の、とか~・・・」
「ある宮様はね、風呂の湯加減にうるさいんだな~」
ピー 「詳しいな。パパって一体何者なん?」
パパ 「単なる水飲みサラリーマンだった」
「旧華族関係は三越に多いな。パパは町人だけど」
ピー 「それにしても不可解な人物だ」
「その3は?」
パパ 「お受験の話だ」「音楽関係のね」
ピー 「お受験? 音楽?」
パパ 「んだ、日本の難関芸大や音大に入るにはどうするかだ」
ピー 「う~ん、得意楽器を懸命に練習すればOKだろうな」
パパ 「上野の某国立芸大だと一般科目があるし、センター試験も
クリアせねば」
ピー 「まかしといて、おいらは得意楽器で点数を稼ぐよ」
パパ 「得意楽器が巧くても、それだけでは駄目だね~」
ピー 「なして駄目だべや?」
パパ 「巧い人は、山ほどいる」
「さぁ、ここからが他では聞けない話だよん」
ピー 「ほう、何かな」
パパ 「目的の芸大や音大の先生に付いて練習するんだ」
ピー 「ふ~ん? 高校生の時から~?」
パパ 「そうだよ~、先ず大学の先生が何処に居るかだ」
「運よく居住地を見つけても、タダじゃ会ってくれない」
ピー 「どうするのさ?」
パパ 「それに先立って、大学の先生を紹介してくれる先生を
見つけるんだね」「で、紹介状を書いて貰うのさ」
ピー 「見つかるの?」
パパ 「ま、蛇の道は蛇といってね・・・」
「そうして運よく目的大学の先生に師事できれば、
それから得意楽器で勝負できるというものじゃよ」
ピー 「そんなことになっているのか~」
パパ 「地方の学生は、そうして紹介して貰った先生の所へ、
週何回か新幹線を使って通っているね」
「お母ちゃんが、高速道路をぶっ飛ばして通っている
家庭もある」
ピー 「新幹線で通っている~! お母ちゃんが高速道路~!」
パパ 「そうだよ、そうして受験に望むんだ」
「で、実技試験場では、師事している先生が採点する・・・」
「後は、ピートにも分かるだろう・・・」
ピー 「他では聞けない話だねぇ~」
パパ 「でもね、ピアノとかバイオリンは、それでも難しいんだよ」
ピー 「それでも難しい?」
パパ 「皆さん3歳くらいから始めるからさ」
「特にピアノ科は、エリートが集まるからね~」
ピー 「ほうー」
「例えばさ、何がなんでも某東京芸大へ入りたい場合は?」
パパ 「ひとつ手がある」
「出来るだけ大きな楽器を選ぶことだ」
「例えばコントラバス」「楽器自体が大きいから、皆さん
中学生くらいから始める」「途中からでもスタート地点
に立てる訳だ」「その可能性に掛ければいい」
ピー 「何をするにも疲れるのぉ~」
「次回は?」
パパ 「ファッションの話をしよう。アウトドアのね」
ピー 「ファッション! パパにしては、また珍しい」
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