2010年1月29日金曜日

ポカポカが好き


散歩から帰ると、陽射しと共に部屋の中を移動。
寒さには強いけど、やっぱり暖かいのはいいなあ。。
   

2010年1月22日金曜日

ピートとパパの会話(その80 小沢が解る?Ⅷ)


ピー  「上の写真、雪だるまがジャンプしている」「誰かに似ているぞ~」
パパ 「これは、西村晃一という人が新聞に載せた風刺画だ」
ピー  「国会は、小沢どんや鳩やんのことで喧しいね~」
    「これから二人はどうするのだろう?」
パパ 「何事も無かったように居座ると思うね」
ピー  「これだけ世間を騒がせておいてぇ」
パパ 「そんなことで責任を感じるようでは、政治家になれないよん」
    「それに、以前の言動や約束を気にしないのも政治家の特徴だ」
ピー  「二人とも過去に言った事と、実際の行動が違うような気がするぅ」
    「おいらは信義に反すると思うけどなぁ」
パパ 「この二人が居なくなれば、国会はスッとした感じになるだろうなぁ」
ピー  「でもさ、小沢どんは何故あんなにお金を持っているの?」
パパ 「彼は政党の”M&A”で儲けたんだ。ビジネス的に言えばね」
ピー  「政党の合併や解党のことかい?」
パパ 「そこに政党交付金という金が絡んでいるらしい」
ピー  「それで儲かる?」「やっぱりお金の問題かぁ」
    「そんな金権体質の中で、よくまあ社民とかが連立を組んでいるね」
パパ 「そりゃ~、小沢どんの数に乗っからないと、自分達の要望を
    政策に反映できないからね」
ピー  「乗っかってるだけ? 玉の輿じゃない」
パパ 「でもその要望は、国民が望むことじゃないかも知れないなぁ」
ピー  「社民は得票数が少なすぎる?」 
パパ 「玉の輿で思い出したけど、小沢どんの側近で、数の輿という
    名前の人がいる」「小沢どんの金権体質を擁護している人だ」
ピー  「日教組が母体の人?、しかし、小沢どんは元自民だろう?」
    「何故異質な二人が連立なんか組めるの? 不思議だよ」
パパ 「二人とも、当面の反自民でくっ付いているだけだよ」
    「今は自民が共通の敵なんだ。だから共闘ができるのさ」
ピー  「数の輿氏は、自分の信奉するイデオロギーに反するのじゃない?」
パパ 「小沢どんにくっ付いてないと、数の内で無くなるからさ」
    「特に数の輿氏は参院の長だから、小沢どんに歯向かえば、配下の
    議員で参院選の公認が貰えない者が出てくる、ときたもんだ」
    「それでイデオロギーに反してでも、必死に小沢どんを擁護する」
ピー  「そういうことかぁ」「福島おばはんが口を噤んでいるのも、
    社民の中で公認を得られない人が出てくるからだな~」
パパ 「咬み付き亀もその類いだね~」
    「議員は皆、自分のことしか考えていない。というのを昔、
    現役の国会議員から直に聞いたことがあるなぁ」
ピー  「でも、自民という共通の敵がなくなればどうなるの?」
パパ 「政策を巡って政権内が不安定化する。今よりもっとね」
    「根本的にイデオロギーが異なるからね」
    「前に話したように、小沢どんは異なるイデオロギーを統一する
    器量に欠ける」
ピー  「思想家じゃないんだ」
パパ 「自民の派閥は、イデオロギーが同じだから何とか纏まっていた」
ピー  「小沢どんは、その不安定要素をどうするのかな?」
パパ 「切り捨てるだけさ~」
    「でないと、小沢どんの政権運営にとって邪魔になる」
    「だから小沢どんは、今年の参院選で絶対安定多数を得る必要が
    あるんだ」「それまでは連立を維持する」
ピー  「それで55年体制を終了できるの?」
パパ 「小沢どんの言う55年体制の終了とは、誰かに問われたから
    便宜的に答えた方便のような気がしてきたね~」
ピー  「55年体制を終了さすことが、小沢どんの信念じゃなかった?」
パパ 「ところが~、小沢どんは民主党内に55年体制を組み込んだ」
    「かつての自民党と、かつての社会党が、そのまま混在している」
    「しかも、社会党系は数乗りだし、自民党系は数での囲い込みだ」
ピー  「中国の国共合作だ。共通の敵は、日本帝国主義ってね」
    「でも日本の敗戦後、国民党と共産党の間で再び内乱が起こった」
パパ 「お~、的を得た例えだね~」
    「ま、民主は小沢どんに軒を貸して母屋を取られたんだな~」
ピー  「政党のM&Aかぁ」「これは小沢どんが編み出した新手法だね」
パパ 「自社対立の55年体制下では見られなかった政局モデルだ」
    「その意味では、彼は優れた経営者だと思うな~」
    「でもいずれ内部対立が表面化してくる」
ピー  「どうなるのだろう?」
パパ 「この数という政局モデルに、イラ菅達が太刀打ちできるかだね」
ピー  「いつごろそれが解るの?」
パパ 「全ては参院選後だね」
    「何れにしろ心配なのは、小沢どんが今回の検察の一件で、動きを
    封じる法改正に動き出すことだ」
ピー  「自分にとって都合のいい法改正をするのかぁ」
    「大津事件で勝ち取った司法の独立や三権分立が脅かされそうだ」
パパ 「更に参院選後に、民主に有利な選挙制度を考え、自民の再起を
    完全に阻止するとかさ」
ピー  「う~ん、そうなると政権交代が不可能になる恐れがあるなぁ」
パパ 「実質的に一党独裁体制の時代に入る。例の大政翼賛会ね・・・」
ピー  「小沢どんという人に、日本の将来を任せて良いのか知らん?」
パパ 「民主主義の本質を理解して貰わないと・・・」
    「日本にゃ~、自民党や共産党支持の人もいるのだからね」
    「それと金権体質のままじゃ、嫌だね」 
ピー  「小沢どんの着ているコートの件だけど」
パパ 「なんだね、また急に」
ピー  「1970年代のサラリーマンコートを着てるんじゃないの?」
    「丈は短くピチピチだし、非常に貧相に見える」
    「どう見ても古臭いスタイルだ」「どうにかならない?」
パパ 「そら、55年体制たけなわの頃にデザインされたコートだもん」
    「好きで着ているんだよ。でもダサいオールドファッションだ」
ピー  「鳩やんの奥さんに、ファッション指導をして貰えばいいんだ」
    「小沢どんはマスクもしているし、どちらが検察かわからん風体だ」
    「ところで経済はどうなっていくのだろう?」
パパ 「忘れていた。次回はその話だなぁ」

2010年1月21日木曜日

ピートとパパの会話(その79 大津事件)


ピー  「上の写真は誰?」
パパ 「真中は人力車に乗ったロシアのニコライ2世、右端は大津事件
    を担当した弁護士の一人だよ」
ピー  「人力車?」
パパ 「当時のタクシーじゃよ」
ピー  「ほん? メーターが付いとらんね」
    「ところで小沢どんは、パパが言っていたように検察への圧力
    をかけてきそうだね~」
パパ 「法務大臣が指揮権発動を排除しないようなことを言い出すし、
    国家公安委員長も検察にイチャモンを付けてきたし、
    このまま行くと政治が司法に介入するかも知れないぞ~」
ピー  「石川っちの逮捕の時期がどうとか言ってるね」
パパ 「逮捕する時期って、そんな被疑者に対して都合の良い日取りなんて
    ある方が変だよね。大安か仏滅かを選ぶのかいな? はは」
    「逮捕時期は、捜査の進捗結果と考えるのが普通だと思うけどね~」
ピー  「で、今回の話は上の写真と関係するの?」
パパ 「前回、司法権の独立の話をチラっと言ったろう。その事を話そう」
    「日本で司法権の独立が認識される切っ掛けとなったのが、明治に
    発生した”大津事件”じゃった」
ピー  「おいらが住んでいるところだ」
パパ 「時は1891年5月11日(明治24年)、日本訪問中のロシア帝国の
    皇太子ニコライ2世が、警備の巡査津田三蔵に斬り付けられ負傷
    したんだ」
ピー 「ロシア帝国の皇太子を斬り付けた~?」「戦争になるじゃんかー」
パパ 「伊藤博文や内閣の重臣達は、大国ロシアの報復を恐れて、
    津田三蔵を死刑にすることでロシアに謝罪しようと言い出した」
    「で、津田三蔵を死刑にするよう大審院(最高裁判所)の児島惟謙
    (こじまこれかた)に政治的圧力をかけた」
ピー  「相手はロシア帝国の皇太子だろう。当然じゃないのぉ」
パパ 「ピートもそう思うかね~」「実は、それが問題になったんだ」
ピー  「どうして? 一つ間違えば戦争に発展するじゃん」
パパ 「ところがじゃよ、死刑にするには、皇族に対する旧刑法116条を適用
    する必要があるのだけれど、その妥当性が問題となったんだ」
ピー  「適用の妥当性?」
パパ 「旧刑法116条は、外国の皇族に対する犯罪を想定するものでは
    なかった」
    「だから法解釈上、一般人と同じ刑法を適用せざるを得ないんだ」
ピー  「そら問題だ」「津田三蔵を死刑にして、とにかく事を収めなきゃ~」
パパ 「ピートよ、法治国家とは、どういう意味かを考えてごらんよ」
ピー  「うん?」
パパ 「法治国家は、法律を遵守する国家の形態を指す」
    「政治の圧力で法を適用するのは、独裁国家だよ」
ピー  「あっ! そういうことだね。感情的になってはならないんだ」
    「それで、どうしたのさ」
パパ 「大審院の児島惟謙は、伊藤博文などの政治圧力を撥ねのけた」
    「そして、大津地方裁判所に大審院の法廷を設置し、裁判を
    行う事となった」
ピー  「ということは、法律に基づき一般人と同じ裁判を受けたんだね」
パパ 「公判は、三好検事総長と谷沢弁護人・中山弁護人との間で、
    旧刑法116条における解釈の駁論応酬となった」
ピー  「つまり、日本の皇族を想定した旧刑法116条が、外国の皇族にも
    適用可能かどうかということなんだろう?」
パパ 「理解が早いね~、そうだよ」
    「検事側は、事の重大さを以って刑法116条を適用すべしとの駁論を
    張った」
    「谷沢弁護人は、いやしくも立憲国となった以上は、法律の明文に
    拠りて罰するほかはない。と言い」
    「中山弁護人は、感情を以って法律の行使に至らば、現に裁判上の
    汚点を将来の歴史に残すを恐る。と言って駁論を展開した」
ピー  「さきほどの児島大審院院長の意見は?」
パパ 「児島大審院院長は、立法論に基づき刑法116条を解釈したんだ」
    「即ち、外国の君主等に対する犯罪を特に規定せざる以上は、
    一般謀殺未遂を以って論ずべきはもとより当然の処分にして、
    少しも疑惧すべき所なきなり。との意見を展開した」
ピー  「ほう、明治24年にこのような法廷論争があったとはね~」
    「法哲学論争のようだ」
    「で、判決は?」
パパ 「法解釈論から言って、当然一般人と同じ法律適用を取らざるを得ず、
    結果的に無期懲役となった」
    「判決文は、これを法律に照らすに、その所為は謀殺未遂の犯罪に
    して刑法292条第112条,第113条第1項により、被告三蔵を無期徒刑
    に処するもの也。ということだった」
    「この裁判のやり取りについては、資料を調べてみると面白いよ」
ピー  「でもさ、ロシア帝国はどうなのさ?」
パパ 「諸説あるようだが、日本が法律に則って裁いたのであるから、
    これに賠償金や領土割譲などの脅しをかければ、ロシア帝国が
    国際的に非難されると思ったんじゃないかな」
    「だからロシアは、何の要求も出来なかった、とパパは考えちょる」
ピー  「ほう、国際的非難ね~」「それは、当時の国際情勢が日本に味方
    したんじゃないのかい」
パパ 「それと、日本の皇室の対応が素早かったこともあり、ロシア側の
    腹の虫も収まったと言われている」
ピー  「当時の弱小国家である日本としては、良かった良かっただね」
パパ 「それよりも重要なことは、この大津事件によって、日本が法治国家
    であることを、世界に初めて知らしめることが出来た事実にある」
ピー  「この事件によって、日本が近代国家として世界的に認知され、
    後の不平等条約の改正へと繋がったんだね」
パパ 「おや、よく知っているね」
    「余談だが、当時負傷したニコライ2世を大津の町屋の人が介抱した
    んだ」「その後、毎年暮れになると、ニコライ2世からその町屋の人
    にお歳暮が届いていたんだよ」
ピー  「お歳暮のことなんかどうして知っているの?」
パパ 「実は、パパの家系を遡って行くと、この事件を担当した弁護士の一人
    に突き当たる」
ピー  「それで写真とかが残っているんだね~」
パパ 「今回の小沢どんの一件と、大津事件に端を発した司法権の独立を
    絡めて考えると面白いぞえ~」

2010年1月20日水曜日

朝もやの中を


走る!走る!
   

今日は暖かい朝。 走ると、とっても暑い。
山散歩は、寒いくらいの方がいいや。
   

2010年1月19日火曜日

昼寝中だから


起こさないでね~。
ゴソゴソと、毛布にうまーく潜り込んだら、
午後は、ほとんど寝て暮らす。
          (羨ましい限りです。)
        

2010年1月18日月曜日

また、山!


今日は、ちょっぴり暖かいので、のどが渇く。
湧き水の場所も、ちゃーんと知ってるんだ。
    

飲み過ぎまして、ちょっこら失礼。
写真、撮らないでってばっ!

2010年1月17日日曜日

今日も山散歩


とっても良い天気。 行き慣れた道。 道草も自由自在。
  

何かいる!!  耳を三角にして、じっと様子をうかがう。
この辺りにも鹿がいることを、おいらはちゃんと知っているんだ。
  

いつもの場所に到着。
今日は、琵琶湖の北の方までよく見渡せるね。
    

ピートとパパの会話(その78 小沢が解る?Ⅶ)


パパ 「えらい事だぞピート」
ピー  「何なん?」
パパ 「1月15日に内閣法制局長官が辞任したんだ」
ピー  「単なる交代なんだろ?」
パパ 「国会答弁禁止に抗議しての辞任だと言われちょる」
    「そこが問題だ!」
ピー  「それがえらい事なん?」「一体、内閣法制局って何?」
パパ 「内閣法制局は、法律や条約案の審査を行ったり、法令解釈を議員に
    代わり国会で答弁したりする」
    「特に、憲法解釈などに問題や矛盾がないかを審査することが重要な
    担務でもある」
ピー  「憲法九条なんかの解釈論が正しいかどうかの審査もするんだね」
パパ 「だから、内閣法制局は、”法の番人”と言われている」
ピー  「うん? すると、国会答弁禁止ということは、政治家に全て権限が
    集中され、審査も解釈も法制局は殆ど無関係となるのか~」
パパ 「そのとおり、時の内閣にとって極めて都合の良い法解釈が出来る」
    「つまりは、憲法上出来ないことでも、出来ると言い得る」
    「官僚の国会答弁禁止とは、これはま~よく考えたものだ」
    「小沢どんに脱帽するよ」
ピー  「そこに何か下心があるな~。心配になってきたぞえ~」
パパ 「一例を話すと、今回辞任した内閣法制局長官は、安倍、麻生内閣下
    で、憲法九条を拡大解釈して集団的自衛権を認めるよう迫られた」
    「しかし、それを言うなら首を切ってくれ、と突っぱねた」
ピー  「ほほう、正に法の番人だ」
    「小沢どんは、国民の手前、内閣法制局を無くすわけにいかない
    から、国会答弁を禁止にして無力化したんだな」
    「何を狙っているのだろう?」
パパ 「小沢どんの真意は、憲法九条の拡大解釈にある」
    「かつて、国連決議による海外での武力行使を考えたんだが、内閣
    法制局長官の国会答弁で阻止された」「それを今回、可能にしようと
    いうことさ。ついでに諸々の法案についてもそうだ」
ピー  「小沢どんの一連の数の流れを見ていると、一党独裁体制に移行
    するような気がするね」
パパ 「その危険も考えられる」「これはもう、渡部恒三氏が言うように、
    戦前の大政翼賛会だね」
ピー  「大政翼賛会って何?」
パパ 「近衛文麿内閣が画策した一国一党組織で、戦争へ向かっての
    国民総動員体制を指す」
    「しかし、組織体制は、右翼から左翼まで包含した合同組織じゃった」
    「そのため、組織的には不安定な状態でもあったんだ」
    「今の民主党の内情によく似ておる」
ピー  「ええっ? 一国一党って、三権分立や司法権の独立を認めない
    ソ連型社会主義のやり方じゃんかー」
    「中国が好きなのも、一党独裁体制だからかも知れないなぁ」
パパ 「小沢どんのやり方は、一党独裁に近いような感じがする」
ピー  「だから渡部恒三爺ちゃんが、今の小沢は何でも出来ると言った?」
    「独裁体制じゃんかぁ」「でも、二大政党制はどうしたのさ?」
パパ 「プロセスを示さないから幻かも知れない。というか息の掛かった
    政党を別途擁立して、院政を敷くんだろうね」
    「このまま行くと、二大政党制はマヤカシになる」
ピー  「マヤカシ? 夜店のおっさんみたいだな」
    「じゃ~、小沢どんの目的は、実質一党独裁体制だと?」
パパ 「そこが誰にも解らんが、今までのやり方を見ると・・・」
    「更に、議員立法も禁止しようとしている」
ピー  「議員立法ってよく聞くけど・・・?」
パパ 「議員立法は、内閣への事前説明なしに提出することが出来る
    法案だ」「だから、その法律に賛同するのであれば、与野党を
    問わず参画することが出来る」
    「制度は、衆院では20人以上、参院では10人以上の賛成で
    提出可能だ」「党議拘束にも左右されない。そこがミソだ」
ピー  「ほう、内閣の意向に沿わなくても法案提出が可能なんだね~」
パパ 「そう、特に連立内閣の場合は、野党議員が提出する議員立法に、
    特定の与党議員が賛同する場合もあり得るよ」
ピー  「すると、国会で成立する可能性も出てくる?」
パパ 「そうだよ~。しかも内閣は、それに対する拒否権が無い」
ピー  「そうか、小沢どんに不利な法律も出てくる訳だな~」
    「それで小沢どんは、議員立法を阻止しようとするのかぁ~」
パパ 「そうじゃよ。それが小沢どんの仕掛けというか、今回のカラクリだ」
    「小沢どんは、このように民主主義を守っている機能をどんどん
    破壊していく」「これはいつか来た道だ」
ピー  「いつか来た道?」
パパ 「だから、先程の大政翼賛会なんだよ~ん」
ピー  「あ、そうか」「パパは憲法九条云々より、民主主義の機能が
    排除されることを心配しているのだね」
パパ 「そのとおり、これは法治国家とは言えないよ」
    「何故新聞が、このような一大事を一面トップで報じないのか
    不思議だね~」
ピー  「不正献金問題の方が、話題性に富むんだね。きっと」
パパ 「はは、こんなの与野党の議員ともあり得る話じゃんか」
    「それに、小沢どんは平気の平左衛門で居座るよ」
ピー  「イラ菅や福島おばはんが徹底追及しないのも不思議だね」
    「パパの言うように、連立政権内の民主主義機能が麻痺してるんだ」
    「でもよく検察は追及できるね? 内閣の法務大臣配下だろうに」
パパ 「検察は、三権分立の独立性を辛うじて保っているのさ」
    「そこが、民主主義国家の良心だよ」「でも今回の一件で、小沢どんは
    検察の動きに法的拘束を仕掛けてくるぞう~」
ピー  「法務大臣に圧力を掛けるということ?」
パパ 「法務大臣は、検察庁法で検事総長に対してのみ指揮権があるとして
    おり、個別事案に直接指揮命令を下すことは出来ない」
    「つまり、個別事案の指揮命令権は、検事総長のみにあるのさ」
ピー  「それは、不当な政治的圧力を受けないためだね」
パパ 「しかし、検察庁は行政官庁だから、法務大臣は検事総長には
    小沢どんの調査を止めろと言える権限がある訳で、
    これが指揮権発動だ」
ピー  「法務大臣による指揮権が発動されればどうなるの?」
パパ 「当然小沢どんの調査は中止されるか、藪の中に葬り去られる」
    「過去、法務大臣の指揮権発動は、1954年の造船疑獄時に一回だけ
    あったが、世論の批判を浴びて法務大臣は辞職した」
ピー  「小沢どんは、しきりに身の潔白を説明しているが、本当かな?」
パパ 「それは、検察が明らかにしてくれる」
    「民放のワイドショーに惑わされてはならないよ」
ピー  「ワイドショーね~」
パパ 「さて、ここで民主党自体に自浄作用があるかどうかが試される」
    「そして、民主党とその内閣に法治国家の精神があるかどうかも解る」
ピー  「近代国家というのは、法の独立を如何に守れるかだねぇ」
パパ 「日本の場合、明治に起こった”大津事件”が、それを証明している」
    「いつかその話をしようぜ」
ピー  「えっ! 大津。おいらの住んでいるところだ。興味が沸くね~」

2010年1月16日土曜日

毎日、寒いけど


暖かい部屋にすっこんでる・・なんてこと、
我が家では絶対にありませーん。
「琵琶湖岸は風が冷たい。ほんじゃあ、山へ行こう。」
と、連日の山散歩。
おいらも、湖岸よりこっちの方が好きなんだ。
おかげで、おいらの足は筋肉モリモリ!!
        

ここから、往路とは違う道を下るとね・・・
   

こんな所に、出てくるんだよ!
  

2010年1月13日水曜日

ピートとパパの会話(その77 小沢が解る?Ⅵ)


パパ 「さてと小沢どんの続きをやろう」
ピー  「またかねぇ」
パパ 「まだ6回目だよ~ん」
    「少しは小沢どんが解ってきたかい?」
ピー  「解る訳ないよ。あの人は一体何を思っているのか・・?」
パパ 「今回は、その本質に迫ろうと思っちょるのよ」
ピー  「ほ~、本当かね。で、解るんかいな」
パパ 「人の心は、そう容易く解るほど簡単じゃないけどね~」
    「そもそもピートはどう思っているのん?」
ピー  「あのね~、脱官僚と言ってるけど、元官僚を郵政の社長に
    据えることをOKしたりさ、どういうことなん?」
パパ 「それは簡単なことだよ、ピート」
    「このまえ、咬み付き亀の件でも言ったけど、小沢どんの
    脱官僚とは、自民寄りの官僚だけを締め出すということなんだよ」
ピー  「なん? だったらそう言えば解り易いのにー」
パパ 「小沢どんが政権内に入れた官僚は、民主寄りの人々だ」
    「それと、大きな政府が目標だから官僚と対立する理由がない」
    「今は、単に政府と官僚との間の制度を見直しているだけだよ」
    「小沢どんの脱官僚とは、大衆票を期待してのリップサービスと、
    権力を小沢どんに集中さすためのものだ」
ピー  「だとすれば、人が悪いな」
パパ 「先程政府入りを果たした枝っちを知ってるかい?」
ピー  「衆議院議員の枝野氏だろう。弁護士じゃんか」
パパ 「あん人は、反小沢だったけど、今回の政府入りで急に小沢どんに
    媚びるようになった感じがする」
ピー  「どうして?」
パパ 「小沢どんが参院選の票数を睨んで、これ以上党内から反小沢の
    意見が出てくるとまずいから、それを阻止したんじゃないかと・・・」
ピー  「政府に入れてやるから黙っとれ、ということだな~」
    「枝っちにも、何がしかの色気があるんだなぁ」
パパ 「ま、参院選後にどういう扱いを受けるかだ」
    「現在の小沢どんは、今年の選挙対策で頭が一杯なのさ」
ピー  「だから、今んとこ嫌いな人にも眼を瞑っているんだな~」
    「すると、参院選後には小沢どんの性格からして、徹底的に
    反小沢組は排除されるかも知れないなぁ」
パパ 「お~、解ってきたね~」
ピー  「でもさ、反小沢組をどうやって排除するんだろう?」
パパ 「小沢どんは、選挙の職人だ」「戦い方を知っている」
    「そういう方法を伝授しないとか、党として資金を渡さないとか」
    「極端な話、落選するようにもって行くとかで排除していくの
    だろうね」「小泉やんが選挙でやった手だよ。公認しないとかさ」
ピー  「そういうやり方は、近代的な民主国家とは思えない!」
パパ 「或いは、有能な人材であっても閣外に置いておくとかだね」
    「これは国家的損失に繋がる」 
ピー  「排除を見せ付けることで、他を従わせるのかぁ」
    「だから皆さん小沢どんに従うのだな~」
    「民主的な政権運営じゃないな。古臭いやり方だ」
パパ 「パパもそのような気がするね」
ピー  「ほと、何も分からない一年生議員なんかは、小沢どんの
    言い成りなんだね」
パパ 「そ、小沢どんに従わねば次が無いからね」「そうやって党内多数
    を獲得して行くんだ」
    「で、言い成りにならない人は、小沢どんとバイバイして新たな
    政策集団を作るか、自ら党を出て行く」
ピー  「辞任した藤井爺っちゃんのことだな」
    「多数工作のためには、お金もいるのだろうね」
パパ 「自民の議員にお金の問題が付きまとうのも、派閥を纏めるためだ」
    「元自民の小沢どんも然りだ」「やり方が古すぎる」
ピー  「田中角栄と同じじゃん」
パパ 「小沢どんと角栄では、どえらい違いがある」
ピー  「どのように? 同じようなやり方に見えるけどねぇ」
パパ 「昔、ある人が角栄師匠に、あなたの周りには人が集まってくるけど、
    一体どのような方法で人を集めるのかって聞いたんだ」
    「すると、角栄師匠はこう言った。”敵を作らないことだ。さすれば、
    自然と人が集まってくる”とね」
ピー  「なるほど~、敵を作らないことかぁ」
パパ 「だけど、小沢どんはすぐ敵を作る」「そこが角栄師匠と根本的に
    違う」「それに角栄師匠は”人たらし”で喧嘩をしない」
    「ま~ま~、と言って敵をも見方に付け、お金で懐柔もする」
ピー  「ふ~む、それに対し小沢どんは、敵を排除していくんだねぇ」
    「それと、根回し無しで自分の意見だけを押付ける雰囲気もあるね」
パパ 「小沢どんは、どんなに優秀な人物や秀逸な政策でも、自分の意に
    反すれば排除しようとする」
    「もし、小沢どんが角栄師匠から学んだものがあるとすれば、
    それは銭集めの方法だけだろうね」
ピー  「技術面だけだね。小沢どんは、人に対する好き嫌いが激しすぎる?」
パパ 「ちゃう、数に反対する人を排除するだけだ」
    「彼は政治家として、異なる意見を纏める器量がないんだな」
    「だから、恫喝するようなことを言って、相手を従わせようとする」
ピー  「国家の利益とか国民の利益とかは、あまり考えないんだね」
    「党利党略優先?」
パパ 「彼は自民の復権を恐れている」「散々辛酸をなめさせられたからね」
    「小沢どんを潰せるのは、自民の議員しかいないかも知れないよ」
ピー  「はは~ん、自民の決めた政策を没にしていくのは、そのためか」
パパ 「かつて小沢どんは、新自由主義を掲げていたんだ」
    「しかし、数を得るためにそれを捨て、雇用政策を前面に打出した」
ピー  「全ては数のためか~。どうしてもそこに帰結するね」
パパ 「小沢どんはね、自分自身でその矛盾を認識しているから、
    変わって行かねばならぬ、と言って辻褄を合わせるのさ」
    「そして、以前言ったことを反故にする」
    「ま、本質は、土着の利益誘導型政治だと思うな~」
ピー  「辻褄合わせということは、根本にある数への思いは不変なんだ」
    「将来の展望を示さないのも、目の前の数しか見ていないからだね」
パパ 「例えばね、福田政権の時、小沢どんは福田おじさんに対し、
    とにかく連立を組もう、政策は後でどうにでもなるから、と迫った」
ピー  「何が何でも与党かね?」
    「それに、政策はどうにでもなるって、どういうこと?」
    「場当たり的で信用できないな」
パパ 「与党になれば、政策決定の主導権も握れるし、都合のいい法案
    だけを通すことも可能だ」
    「だから先ず与党になるための数集めだ。適当な政策で票を
    吸い寄せ、後で理由を付けて止めればいいとなる」
ピー  「それが小沢どんの本心? 結局のところ、権力欲の世界かね?」
パパ 「小沢どんがやってきたことは、角栄以降の政治世界で、経世会の
    主導権争いや、自民の閣僚人事といった勢力争いでしかない」
    「彼は、それに敗れて自民を飛び出したんだ。その怨念が彼にはある」
ピー  「それでは民主主義の理念が何たるかを考える余地もないね」
    「だから小沢どんは、単純に多数決だから、って迫るんだな~」
パパ 「民主主義を口にする小沢どんは、どう見ても可笑しい」
    「頭の中には数しか見当たらないのに・・・」
ピー  「すると、勢力争いに専念するため、政策は官僚にお任せ?」
パパ 「そういう世界でやってきた人だからねぇ」「数集めに都合のいい
    政策だけ選んでいる」「例えば消費税について、単独過半数の
    暁には名前を変えて、またぞろ国民福祉税となって出てくるかも」
ピー  「ったく、権力の世界というのは~・・・」
パパ 「一番の心配事は、党内で民主主義の機能が働かないことだね」
    「小沢どんは、権力を集中さすことに必死になっている」
ピー  「え~とね、小沢どんは、党内でも若手議員を中心に数を集めて
    いるようだけど何故かね?」
パパ 「それは、党議拘束があるからだよ」
ピー  「それ何よ?」
パパ 「議会採決の前に、党内で案件の可否を決めておくことをいう」
    「でないと造反議員が出るからさ」
ピー  「信念だと言って造反するとどうなるの?」
パパ 「党から除名される」「だから造反できない」
    「案件の可否は、数で決定されるからねぇ」
ピー  「だからだな~、小沢どんが自分に都合よくするために党内票を
    集めているのは~」「ここでも数の論理かぁ」
パパ 「彼は自民党内で、そういうことを学習してきたからね~」
    「いずれはイラ菅や岡田ジャスコ、前原兄ちゃん、仙谷イエス、
    川端バッタンといった面々と覇権を争うことになるだろうし」
    「若手を小沢派に集中させているのは、その為の数準備だ」
ピー  「どうして争いごとになるの?」
パパ 「イラ菅は市民運動出身で小沢どんと肌が合わない。都会的だ」
    「岡田ジャスコは考え方が左翼的だ」「前原兄ちゃんは中国脅威論だ」
    「仙谷イエスは旧社会党出身で反小沢だ」「小沢どんと何とか
    肌が合うのは川端バッタンだね。彼は自分色が無い。
    しかし、韓国との領土問題で意見が分かれそうだ」
ピー  「皆さん小沢どんと意見が合わないんだなぁ」
    「何かさ、かつての自民対社会の対立を、民主党内に持込んだ感じ
    がするねぇ」
パパ 「図星!」
    「もう一つの心配事は、参院選後の姿が見えないことだ」
ピー  「見えない?」
パパ 「小沢どんの言う二大政党制へのプロセスが示されていない点だ」
ピー  「確かに聞いたことがないね」
パパ 「小沢どんは、それを国民にはっきりと示さなきゃ」
    「でないと、参院選後についての不信感が拭えない」
ピー  「不信感?」
パパ 「小沢強権政治の到来だ」
    「彼にはヒューマニズムをあまり感じないし、民主主義を論ずる時の
    インテリジェンスも貧相な気がするなぁ」
    「彼は、そういう雰囲気を払拭する必要があると思うがねぇ」
ピー  「ふむふむ」
パパ 「ヒットラーの”我が闘争”に、大衆は小さな嘘には騙されないが、
    大きな嘘には騙されるとある」「小沢どんはどちらの嘘かな?」
ピー  「我が闘争の引用とは、また大袈裟だね」
パパ 「全体を通して、小沢どんの言葉の変化を、一連の数集めのための
    流れとして捉えれば、何となく彼が解るんだけどねぇ・・・」
    「問題は、参院選後に小沢どんが何を言い出すかだね~」
ピー  「そこで小沢どんの本質が見えてくる?」
パパ 「今後とも政権が安定するか否かは、小沢どんがイラ菅などと、
    どれくらい妥協できるかに掛かっている」
ピー  「角栄師匠の”人たらし”を真似ればいいんだ」
パパ 「そういう性格じゃないからね~、小沢どんは~」
    「俺が言ってるんだ。嫌なら辞めろと・・・」
ピー  「あ~、宮内庁の誰かが言われたなぁ」
パパ 「これでは、またまた長続きしそうにないな~」
ピー  「心配だねぇ」

2010年1月11日月曜日

老眼鏡?


おっ父といろいろ会話をするために、
新聞を隅々まで読むのが、おいらの日課なんだけど、
最近、どうも細かい文字が読み辛くって。
そろそろ老眼鏡がほしいんだよね。。。
       (なぁーんて、言ったかどうか??)
  

2010年1月10日日曜日

狙った物は・・・


頭上のキンカン。 食べたい!


キリンになるぞー。
   

オーーーレッ!


みごとに、ゲット! (キンカンをカミカミ中です。)
おいら、狙った獲物は、必ずモノにするんだいっ。
  

2010年1月9日土曜日

ピートとパパの会話(その76 美の壺とJAZZ)


パパ 「NHK教育で放送している”美の壺”って知ってる?」
ピー  「食の壺じゃないの~」
パパ 「ちゃう。主に日本の伝統美や暮らしを彩る和の心といったものを、
    その礼儀作法と共に易しく解説している番組だ」
    「谷啓の司会で2006年から始まり、現在は草刈正雄が担当している」
    「放送は、金曜 22:00 - 22:25 だよん」
ピー  「ほ~ん、それを見ているのかい」
パパ 「そうだよん。で、そのテーマ曲と、番組の中に流れているBGMも
    全てジャズなんだ」
ピー  「日本の美を解説している番組なんだろう? 演歌やないの~?」
パパ 「いやいや、番組内容にジャズがピタッと決まっておるのじゃよ」
    「いつも、先ずアートブレーキーのモーニンから始まる」
ピー  「和とジャズ、合うのかね~?」
パパ 「合うんだなぁ、これが~」
    「ジャズのレーベルであるブルーノートの曲なんだけど、
    曲と映像・語りの組合せが実に巧い。NHKならではだねぇ」
ピー  「どんな曲?」
パパ 「オムニバスでCDが出ているから聴いてみるといいよ」
    「収録曲をクリックすれば少しだけ聴けるよ ↓」
    「パパは、四月の思い出とかイット・グッド・ハプン・トゥ・ユー 
    がいいな。これはバラードだ」
ピー  「よし、一度TVを見てみよう」

2010年1月8日金曜日

あのレモンの木に!


一昨年、ホームセンターで、おっ母とレモンの木を買いました。
                (2008年・4月に撮影した写真です。)
    

そう、あの木だよ!
樹高1メートルにも満たない木に、初めて8個の実がつきました。
1個は、レモンティーに。 
7個はレモンマーマレードになります。

おいらにも、トーストにのせて、ちょっとだけ食べさせてね。
  

2010年1月7日木曜日

ピートとパパの会話(その75 New Year Concert)



ピー  「2010年が明けましたね~」
パパ 「新春恒例ウィーンフィルのNew Year Concertを 楽しんだかい?」
ピー  「ウィーンフィルの新年演奏会って、そんなにエエもんなん」
パパ 「これが無いと新年が明けないという人もいるね」
ピー  「何を演奏するの?」
パパ 「大抵は、シュトラウス一族が作曲した曲を演奏する」
ピー  「なんや、ただそれだけのことか」
    「なんでそないなもんに世界は大騒ぎするのさ?」
パパ 「そらもう、600年以上欧州に君臨したハプスブルグ家の
    宮廷文化が花開いたウィーンの地で開催されるからさ」
ピー  「ほう、民は宮廷文化ちゅーもんに弱いと見えるのぉ」
パパ 「実際は興行収入が目的なんだ」「基幹産業が無く、観光収入
    に頼っているオーストリアだからねぇ」
    「で、毎回演奏されるのがヨハン・シュトラウスのオペレッタ
    こうもり とか美しき青きドナウとかラデツキー行進曲だ」
ピー  「ほう、どんなオペレッタなん?」
パパ 「仮面舞踏会を題材にした男女の痴話話だよ」
ピー  「あ~、仮面舞踏会って真央ちゃんのフィギュア曲だ」
パパ 「それはハチャトリヤンの曲だよ」
ピー  「へ? 別の曲か。そもそも仮面舞踏会というのは何なん?」
パパ 「仮面で顔を隠した男女が踊る会だ」
    「起源は14世紀頃らしく、舞踏会での余興が始まりだとか」
ピー  「ほ? 何でまた仮面? 誰と踊っているのか分からんじゃん」
パパ 「だから人気があったのじゃよ」
    「ま、当時の上流社会の"出会い系"だ」
ピー  「にゃに! な~にか不純な感じがするなぁ」
    「こういうことは、今も昔も変わらんのぉ」
パパ 「んで、ハプスブルグ家を継承するマリア・テレジアが、
    神聖ローマ帝国の風紀が乱れるというので禁止令を出した」
ピー  「マリア・テレジア?」
パパ 「フランス革命に散ったマリー・アントワネットのおっ母だよ」
    「このおっ母は、ハプスブルグ家には珍しい恋愛結婚じゃった」
    「大抵は、ハプスブルグ家伝統の政略結婚なんだけどね」
    「実は、政略結婚がハプスブルグ家繁栄の秘密なのじゃよ」
ピー  「ふ~ん」
パパ 「さて、New Year Concertの話に戻ろう」
    「以前、ピートの兄ちゃんがチケットを申し込んだらしいぞ」
ピー  「ウィーンフィルのNew Year Concertかい?」
パパ 「そうだよん。こんなの当ったら大変だよ」
    「チケット代金だけで4万円とか60万円とか言われている」
ピー  「どえらい差があるじゃん」
パパ 「実際は幾らするのか当選して見ないと分からん」
ピー  「相場物だね。危なくて手を出せないなぁ」
パパ 「現地で買ったら25万円くらいだとか、もうダフ屋の世界だよ」
    「ニセ物だったり、騙されたりとかさ~」
ピー  「何故、そないなことになるの?」
パパ 「ウィーン楽友協会がチケットの販権を握っているから、先ず
    知合いからってことになる」
ピー  「すると、そのお余りが回ってくるという寸法か」
パパ 「そのようだね。特に日本人は、ぼられるんだな~」
    「旅行会社のツアーでは、数年前に110万円くらい、去年は140万円、
    今年は180万円での募集じゃった。チケット込みでね」
ピー  「ガォー、一人分でかい?」
パパ 「そうだよん、1週間ほどの観光を含めてだけどね。飛行機は
    ビジネスクラスだ」「一家4人で行くと720万円だね」
ピー  「なんやかんやで1000万円だー。一体どなた様が行くの?」
パパ 「日本から行く人は何人もいるよ。毎年チケットが足らない」
ピー  「ふ~、おいらには無理だなぁ」
パパ 「だから、NHKの衛星配信で我慢しておるのよん」
    「演奏会は、ウィーン楽友協会のグローサーザール(大ホール)で
    行われるんだ」「絢爛豪華で見事なホールだよ↓」

ピー  「パパがよく言う酒造メーカーのホールとはドエライ違いだねぇ」
パパ 「日本のベニヤ張りのホールとは格が全く違う。歴史が違う」
    「なんたって音楽の都、ウィーンだからね」
    「このコンサートホールは、フランツ・ヨーゼフ1世がパトロンとなり、
    1870年に建築された」
    「これが楽友協会(ムジークフェラインザール)全体の写真だよ↓」

ピー  「昔、パパが行ったというミラノのスカラ座と比べてどう?」
パパ 「う~ん、ムジークフェラインザールの方が格調高い感じがする」
    「建築は、ネオ・バロック様式だ」
ピー  「バロック様式ってよく聞くけど、どんな様式?」
パパ 「こういうのはピートの兄ちゃんが専門だけど、パパが思うに
    バロックちゅーのは成金様式だね」
ピー  「成金?」
パパ 「ほら、一儲けした人がよく建てる金満御殿だよ」
ピー  「あ~、田舎に建っている成金趣味の金ピカ御殿か~」
パパ 「ま、それは冗談として、バロック様式というのは、華麗な装飾を
    施した家具を建物にしたようなもので、絢爛豪華さを基調とする」
    「絶対王政時代に始まり、その権勢を誇示するための様式だ」
ピー  「ここで先程の曲を演奏するんだね」
パパ 「ウィーンフィルは、楽友協会の大ホールの残響に合わせた演奏を
    するんだ。特に弦楽器は、音と音の区切りを明瞭にするような
    奏法をとる」
ピー  「明瞭って、どのようにするのかなぁ?」
パパ 「多分、スタッカートやアクセントのような演奏技法を使って
    音の表情というか、その余韻を短くするんだろうね」
ピー  「すると心地よく聴こえるのかな?」
パパ 「音がホールの残響で不明瞭な響きになるのを抑えるのさ」
    「つまり、グローサーザールの残響は長いんだ」
ピー  「音の切れが良くなるんだね」
    「ホールに合わせた演奏をするなんて、恐れ入ったね」
パパ 「それはもう、世界に冠たるウィーンフィルだからね」
    「また、ウィーンフィルの標準音高は445ヘルツとやや高い」
    「これも音の響きを良くしているらしい」
ピー  「下の写真が演奏風景だね」

パパ 「この中に和服姿の日本女性が見えるかな~」
    「毎年顔を出すのが、元SONY会長の大賀氏だ」
ピー  「ほう」
パパ 「大賀氏は経営者でありながら、東京芸大出身のバリトン歌手、
    指揮者、ジェット機の操縦士、電子回路にも造詣が深いという
    顔を持つ」
ピー  「怪人二十面相だな。でもよく知っているね~」
パパ 「以前、大賀氏が寄稿した電子回路論を読んだことがあるからさ」
    「このウィーンで開催されるNew Year Concertには、多くの企業が
    パトロンとして関わっている。SONYもそうかも知れない」
ピー  「ウィーンでのNew Year Concertは何時頃から始まったのさ」
パパ 「今のような形になったのは1939年だね」
ピー  「遅いんだね。でも何故シュトラウスなの?」
パパ 「1873年のウィーンフィルとヨハン・シュトラウスとの出会いが
    始まりだと言われている」
ピー  「ん?、そのころは神聖ローマ帝国の衰退期じゃなかった?」
パパ 「帝国の衰退とは逆に、文化は隆盛を極めていたんだ」
    「歴代皇帝の文化に対する投資が花開いてきたんだよ」
ピー  「その時の宮廷音楽の中心的存在が、ヨハン・シュトラウスって
    訳だね」
パパ 「他にマーラー、ブルックナー、ブラームス、シェーンベルクと
    いった作曲家が有名だね」
ピー  「宮廷舞踏会ではワルツが演奏されたんだろ?」
パパ 「そうだよ~、New Year Concertでもシェーンブルン宮殿から
    バレーをTV中継したりもする」
    「今年はウィーン美術史美術館からの中継だった↓」

パパ 「バレーのコスチュームは、Valentinoのデザインだよ」
    「それに、New Year Concertでは、3万本の花をイタリアから
    取り寄せたりもする」
ピー  「おっほ~、なるほど世界最高のコンサートでもあるな~」
    「チケットに何十万円も出す値打ちがあるというものだねぇ」
パパ 「ピートも是非どうぞ!」

2010年1月4日月曜日

ちょっと遅くなりましたけど・・・


 明けましておめでとうございます。
 今年も宜しくお願いします。   
  

日本の未来も、如何にすればこの青空のように・・・
なんて、なーんにも考えなくても、

新年から、ピスカちゃんと琵琶湖でジャレまくってれば、
               (携帯画像)
  

平和な2010年は、勝手に明けてくれるんです!!