2012年6月9日土曜日

リベンジ、天狗岳!(1)


梅雨入り前の信州の山々は、
季節柄、日暮れが遅く、歩き続けるには適温で、
晴れてさえいれば、絶好の登山日和になる。
 
毎年、この時期に、二人と一匹は甲信方面の山に登るのだが、
特に、おっ母には、今年は例年とは違う意気込みがあった。



その訳は・・・
去年登った天狗岳。 (1) ・ (2)
登山途中で濃い霧に行き先を阻まれ、頂上に立つことを諦めて下山した。
その悔しさを心の底に秘め(おっ母だけ)、一年が経った。



   今年こそ、天狗岳の頂上に!



おっ母の情熱に、
おいらは素直に従い、おっ父は嫌々引きずられ、
今年、再び、天狗岳を目指すことになった。






6月4日、いよいよ、その日が来た!
申し分の無い、絶好の登山日和。
二人と一匹の体調は良好。

とりわけ、おいらとおっ母は、普段の早朝散歩が功を奏して、
体力、筋力、持久力、すべてにおいて申し分なし。

が、常日頃から、運動とは極力関わりたくないおっ父、
登山口で、すでに深----い溜め息を漏らす。。

おっ父・・・    大丈夫かぁ~?



毎度の事だけど、
超マイペースで、ガンガン登るおっ母には付かんならんし、
チンタラチンタラ登るおっ父を放っとけへんし。。

おいらの気苦労たるや、並大抵のもんじゃないんだから。





それでも、登山口(桜平)を出発して一時間余り歩くと、
間もなく、オーレン小屋に着く。

おっ父、頑張れ~。
まだまだ、先は長いんだぞー。 




オーレン小屋では、
前回同様、とっても温かく迎えて下さるオーナーさん。





六月に入ったのに、ここからは雪道。
短い休憩と水分補給を済ませたら、いよいよ本格的な登山道に入る。





オーレン小屋を後にして、カチカチに凍った雪道を登り始める。。。

肉球を開き、爪で雪をつかむ。 
おいらにアイゼンはいらない。




ようやく、第一ポイントの箕冠(みかぶり)山に到着。

おっ父待ちをしなくちゃ。




シラビソの原生林はここまで。 雪道も終わる。

そろそろ森林限界だな。


つづく