2008年12月15日月曜日

ピートとパパの会話(その38 女性がスカートをはく理由)


ピー  「上の写真は?」
パパ 「おっさんはサルトルという名で、女性はボーヴォワールという人だよ」
    「今日の話題に関係するんだ」
ピー  「ほう~?」
パパ 「さ~てと、スカートの話題だよ」
ピー  「また変わった話題だね。おいらは男なんだけど」
パパ 「女性は、何故スカートをはくか知ってるかい?」
ピー  「ファッションだろう」
パパ 「いやいや、ちゃんと理由があるのさ」
    「これから言うことは、オゲレツな表現を伴うけど、
    文化人類学的発言だから気にしないようにね」
ピー  「・・?、よく分からんが、一応了解」
パパ 「男性は、ズボンをはくよね」「パパは、女性も元々は
    ズボンのような物をはいていたと思うんだ」
ピー  「うん? それが何故分かれたのさ?」
パパ 「オシッコをする場合、男性は '社会の窓' からチョロっと
    出してシャーと出来るだろ」
ピー  「おうおう、ズボンのジッパーのことだね」
    「おいらは片足を上げるけどね」
パパ 「一方、女性の場合は、お尻を丸出しにしないと出来ないんだな」
ピー  「ふ~む、分からんでもない」
パパ 「だから、お尻を覆うスカートという物が発明されたんだよ」
    「座るとお尻がスカートでスッポリ覆われるから、野外でも
    何をしているか分からない」
ピー  「なるほど、考え方に合理性がある」
    「スカートは、お尻を覆うための物か~」
パパ 「実例を話そう」
    「数年前、ピートママが女性連と富士登山をしたんだ」
    「その中に、お腹をこわしている人がいたんだな」
ピー  「パパのことだから、ゲーリー・クーパーとかヒッピーとか
    言うんだろ」
パパ 「いやいや、で、辛抱でけなくなって、皆に周囲を囲んで
    もらってビチッとやったんだな」
ピー  「富士山は、ツルテンピーカーの山だから、お尻丸見えなんだね」
    「だから皆に囲んで貰う必要があったのか」
パパ 「もし、スカートをはいていたなら、座って休憩しているとしか
    見えなかったはずだ」
ピー  「なるほど」
パパ 「スカートは、アウトドアシーンでこそ必要だと思うね」
    「ズボンの上からはいていれば良いと思うよ」
    「それもAラインのロングスカートね」
ピー  「ミニスカートちゅーのは、何の役にも立たんということか」
パパ 「これは、アウトドアシーンでのこと。ファッションを否定
    してはいけない」
    「知り合いの先生は、ロンドンでミニスカートが流行った際、
    パリから飛行機に乗って、わざわざ見に行ったとさ」
ピー  「だけど、このスカートの話、出所は何処なん」
パパ 「元は、フランスのボーヴォワール女史が言い出したんだ」
ピー  「誰よそれ?」
パパ 「'第二の性' の著者で、サルトルの愛人だ」
    「サルトルは、実存主義哲学の学者だよ」
ピー  「第二の性? 実存主義?」「第二の性って何なん?」
パパ 「第二の性とは、女性のことだよ」「第一は男性だ」
ピー  「実存主義って?」
パパ 「自分の存在認識から、その本質を考察する哲学だ」
    「多分にイデオロギーと連関している」
ピー  「何のこっちゃ」
パパ 「パパも分からん」
    「次回は、ボーヴォワールの著作 '第二の性' を通して、
    男女同権についての考察をやろうか」
ピー  「面白そうじゃん」