2010年2月19日金曜日

ピートとパパの会話(その85 小沢が解る?⑪)


ピー  「上↑のマスクをしている人は、小沢どんかな?」
    「えらく目付きが悪いねぇ~」
パパ 「行いのよくない人は、自然とこういう目付きになるのさ」
ピー  「枝野ハッパが、また黙り込んだね~」
パパ 「街頭演説で小沢どんの悪口を言い倒して閣僚ポストを催促し、
    その目的を達したからね。もう文句を言う必要もないし~」
ピー  「小沢どんがよく就任をOKしたね」
パパ 「世の中の風当たりをかわすためさ。自分へのね」
ピー  「2月の内閣支持率は40%を切ったようだし、幹事長辞任要求も
    76%と高いね」「ここは反小沢派を隠れ蓑にする寸法かなぁ」 
パパ 「小沢どんは、枝野ハッパに出来るだけ大袈裟なパフォーマンスで
    次回の事業仕分けを行うよう指示した筈だ」
ピー  「お~、そうすれば世間の目は事業仕分けに向かうちゅー算段かぁ」
    「それで起死回生を狙って居座る?」
パパ 「今頃になって閣僚ポストを与えるのは、そういう思惑だねぇ」
ピー  「枝野ハッパには閣僚ポストを与えたから、もう悪口を言わないね」
    「隠れ蓑にも使えるし、一石二鳥だ」
パパ 「そう、小沢どんは策士だ。だから目付きが悪い。はは」
    「今は冬季オリンピックだから、国民の目はそっちに行っている」
    「小沢どんにとって、今が事を切り抜ける絶好のチャンスだ」
ピー  「そう言えば、金権政治報道もオリンピックで下火になったなぁ」
パパ 「それと55年体制の話だけど、考えてみりゃ~、小沢どんが言って
    いる55年体制ってのは、村山内閣で既にThe Endになっているよ」
ピー  「終わっている?」
パパ 「1994年のシュナウザー村山による自衛隊合憲、日米安保堅持発言
    で、55年体制は終わっていたんだ」「生き残っているのは、あの頃の
    イデオロギーを持つ少数の人達だけだよ」
ピー  「シュナウザー村山って、昔の社会党の村山総理の事?」
パパ 「んだ」
ピー  「なるほどミニチュアシュナウザーそっくりだね」
パパ 「今更ながら55年体制を持出した小沢どんは、歴史認識が変というか
    他意があると見た」「もし、55年体制が存続しているなら、それは
    当時の人々を取り込んだ現政権内にある」
ピー  「小沢どんの策する、その他意とは?」
パパ 「単に55年体制の片割れの解体・殲滅だ。つまり自民のね」
    「それを55年体制という古い言葉で表現したのさ」
ピー  「実際には55年体制って、もう無いのか~」
    「小沢どんは、何故はっきりと自民の解体・殲滅と言わないの?」
パパ 「それはね、はっきり言ってしまうと自民の支持層から思わぬ反発を
    食らうかも知れないし、無党派層の支持も失う可能性がある」
    「自信が無いというか、そこは慎重に、と言う訳さ」
ピー  「う~む、世論から反発を買うと流れが変わるからねぇ」
    「逆に言うと、自民勢力を恐れているのかぁ。経済界は大半自民だし」
パパ 「でも、無党派層に対する手は既に打っている」
ピー  「子供手当てだろう?」
パパ 「近い将来、これは物凄い増税となって有権者に跳ね返ってくる」
ピー  「イラ菅が消費税の事を言い出したのは、それでかぁ」
パパ 「パパたちの世代は、子供手当て無しでやってきたんだけどねぇ」
    「何人子供がいようともさ」
ピー  「でもこれは、小沢どんの目玉商品なんだろう?」
パパ 「手当てをやめると票入らんし~、期待してる人は1票入れるし~」
    「1票入れると後で増税だし~」
ピー  「必要な人には個別に対応すべきだね」
    「高速道路も何か変だね・・・」
パパ 「高速道路の社会実験とかだろう」「経済市場の端々で実験しても、
    何も出てこないよ。逆に地域経済が変調をきたすだけだね」
ピー  「地域経済がどうなるって?」
パパ 「滋賀の湖西道路が良い例だね。無料にしてから161号線のコンビニ
    が多数閉店したし、沿線の地域経済も活性を失ったように見える」
    「近距離の車が素通りしてしまうから、経済も素通りしてしまうんだ」
ピー  「簡単に言えば、沿線でコンビニ弁当を買ったり、昼飯を食べたり
     しないんだね」「コンビニの人は失業したのかぁ」
    「ほと、どうすればエエの?」
パパ 「近距離は無料にしないことだね」「走行距離に応じて料金を逓減
    していくとか、運送業には特割料金を設けるとかさ」
ピー  「なぜそうしないの?」
パパ 「高速道路無料化と言った方が票に結びつき易い」
    「今回の社会実験は、マニフェストに書いたものだから、取り合えず
    経済に影響を及ぼさない地方道路でやろうということだよ」
ピー  「経済に影響を及ぼさないという事は、国の負担が殆ど無いんだぁ」
    「それが狙いだな」
パパ 「本当に社会実験をするなら、運送業を中心に東名・名神の遠距離を
    無料化すれば、物凄い効果が現れると思うね」
ピー  「太平洋ベルト地帯の物流を無料化するんだね」
    「土日1000円はどうなるの?」
パパ 「廃止だ。要するに良し悪しの区別なく、自民のやったことは全て
    廃止しなければ、自民に票が流れる」
    「もし残すとすれば、票に関係しないことぐらいかな」
ピー  「小沢どんは自民恐怖症だね~」
パパ 「だからね、自分に権力を集中さすことに必死だ」
    「’予算を付けて欲しい?なら私を支持しなさい。それと実際に
    支持したかどうかの確証を持って来なさーい’。とね」
ピー  「お金で支持を買うのか~。一体全体日本の選挙ってなんなん?」
パパ 「これはもう、国連に監視して貰う必要があるよ。どこかの後進国
    のようにね」
ピー  「ほんに低レベルだねぇ・・・今の政権は~」
パパ 「小沢どんへの支持以外は駄目というのは、本当に必要なところに
    予算が付かないという事だよ」「民意に反する政治だ」
ピー  「それでも民主主義?」
パパ 「程遠いね。現政権は、自民政権より遥かに質が悪い」
    「それも、かつて野党で正義面をしていた人々までもが何も言わ
    ないから、余計に始末が悪い」「今の政権は、政治と経済を分離
    しないと正常に機能しないな~」
ピー  「それほどまでに品位がないの?」
パパ 「小沢どんが、品位のない政権を維持していられるのは、
    その集金システムにある」
ピー  「すると政治ではなく、単に経営をやっているという感覚かぁ」
パパ 「それも、子分達にお金をばら撒かないと体制を維持できないの
    だから、そこに民意が反映される余地などないね」
ピー  「ふ~む、小沢どんは、自分にお金を持って来る人のことを民意と
    称しているのかぁ」
パパ 「そうだよん、集めたお金を分配する権利を独占しているだけだ」
ピー  「つまりそれが権力か~」
パパ 「このやり方を徹底して体現しているのが、ジョンイル王国と中東の
    国連援助に頼っている某難民国家だ」
ピー  「難民国家?」
パパ 「そう、国連や先進国からの莫大な援助で成立っている国だ」
    「この国に議長と呼ばれる人がいたのだが・・・」
ピー  「あ~、頭に柄物の日本手拭いを巻いた汗臭そうなおっさんね」
パパ 「そのおっさんが亡くなった時、3000億円もの蓄財があったんだ」
    「で、その蓄財をフランス人の嫁さんに取られそうになって・・」
ピー  「なんで難民国家でそんな蓄財が可能なの?」
パパ 「全ての援助金が、このおっさん一人に集中するシステムに
    なっちょったのよ」「で、自分の言う事を聞く者にだけお金を
    分配していたらしい」
ピー  「元々は、難民の人達のために援助されたお金じゃんか~」
パパ 「それを独り占めできる権力構造を作ったんだ」
ピー  「小沢どんの集金システムと似ているね~。権力構造も」
    「ほと何かい、永久に民を飢えさせて置かないと援助が貰えないし、
    私腹も肥やせない?」
パパ 「だからこのような国家の民は、いつまでもどこまでも貧しいままだ」
    「極端だが、日本もそのような独裁的な政治構造に向かっている
    ような気がする」
ピー  「近代デモクラシーの精神が根付かないと、そうなるのか・・・」
パパ 「デモクラシーが発展すると、権力者は民を支配できなくなるから、
    都合の良い教育だけを行おうとする」
    「イデオロギー国家がそうだ」
ピー  「ん? 先生達の組合のことを言っているのかい?」
パパ 「そう、教育の話は次回にでもしよう」
ピー  「一党が多数席を占めると、デモクラシーが機能しなくなるのか~」
パパ 「そうだね、馴れ合いであっても55年体制と言うのは、政治構造と
    しては理想的かも知れない」
ピー  「なるほど、見掛けは二大政党制だ」
パパ 「だだ、日本の場合は、片方がイデオロギーに支配された政党だった
    からねぇ」
ピー  「そこが問題だった?」
パパ 「小沢どんは、そこをうまく利用した。彼は巧みだね~」
ピー  「百年に一度の政治家かい?」
パパ 「金集めについてはね」
    「こんなのに度々出られたら、国民はどえらい迷惑だよぉ」
ピー  「結局はお金の問題か。ったく」