2009年1月11日日曜日

ピートとパパの会話(その40 回転寿司)


パパ 「さてと、今日は回転寿司の話をしよう」
ピー  「おいら、食べ物の話は大好きだね~」
    「この前、NHKで回転寿司の特集をやっていたよ」
パパ 「パパも見たけど、原材料の争奪合戦のなかで、
    如何にコストを抑えるかということだったね」
ピー  「回転寿司は、世界的なブームだと言っていたよ」
パパ 「あの番組は、経営側から見たものだったけど、
    食べる側から回転寿司を考えようというのが、
    今回の趣旨だよ」
ピー  「ほほう、面白そうだね」
パパ 「それも大規模店ではなく、駅前の小さな回転寿司屋を
    対象に考えよう。20人前後が入れる店だ」
ピー  「食べる側から店の経営状況を推察するの?」
パパ 「んだ。先ずオープン当初は、ネタもシャリもかなりの
    大きさで、ベルトコンベアにも一杯乗って回っている」
ピー  「新装開店だから大入り満員だ。サービスもいいしね」
パパ 「でも1ヶ月ほどすると、客足が落ちてくるんだなぁ」
    「オープン当初の割引特典も無くなるしね」
ピー  「あまり客が入らなくなるの?」
パパ 「そう、よく行く人で1ヶ月に2回位じゃないかな」
    「店のオーナーは、その状態で3ヶ月位様子を見る事になる」
ピー  「う~ん、何やら仕掛けが必要になりそうだな~・・・」
パパ 「当たり。そこでオーナーは、シャリを少なくして沢山
    食べさせようとする」「それで客が減った分を補うのさ」
ピー  「なる程、満腹になるまで食べようとすると、皿数を食べ
    なければならんちゅー訳だね」
    「だから回転寿司のシャリは、年々小さくなるのかぁ」
パパ 「はは、そういうことだね」
ピー  「この方法だと経営は安泰だね」
パパ 「甘いね。シャリやネタを小さくすると、益々客が入らないよ」
ピー  「ちゅーことは、更なる一手が必要?」
パパ 「フフ、そういうこと」
    「この頃から寿司を回転させないようにするんだ」
    「空の状態で機械だけが回っている」
ピー  「なぬ~! 回転寿司だろ。回転しない寿司屋は、普通の寿司屋
    じゃんか~?」
パパ 「あのね、闇雲に回転させていると、食べてもらえない寿司が
    出てくるんだなぁ」「何時までも残って回転している寿司を
    見かけるだろう」
ピー  「あるあるゥ」
パパ 「特に巻物や軍艦は、海苔が湿ってフニャフニャになっているね」
    「客は、こういう寿司には中々手を出さない」
    「これらは最終的に廃棄対象となる」
    「生産管理で言う歩留まり率が低い状態だ」
ピー  「勿体無いな~」
パパ 「だから回転させずに、どんどん注文を言って下さい、と言う」
    「個別注文を募って、回転損失を防止するんだ」
    「ベルトコンベアには、2~3皿しか回っていない」
ピー  「じゃ、一体何のための回転装置なん?」
パパ 「矛盾するよね」「そこで、こちらも意地になって注文しない」
    「新皿が回るまで、ガリを食って茶ばかり飲んでいる」
ピー  「何じゃそれ」「店との我慢くらべだね」
パパ 「本来は、一々声を出して注文するのが面倒だから、回転寿司に
    行くんだけどね」
    「で、回転しているフニャフニャ寿司をちょっと食べてやる」
    「すると、仕方なく新しい寿司を回転装置に乗せ掛けるんだなぁ」
    「こういう店は、元々回転では経営が成立たないんだよ」
ピー  「そうかぁ、立地条件とかさ、要はマーケティング調査の不足だ」
パパ 「店の規模の問題もあるしね」
    「ま、大抵は自分の店を持ちたい一心でやるんだけど、
    安易な出店は命取りになる」「結局この店は無くなったね」
ピー  「そーかー、でも店側が寿司を小さくしてきた場合、客の対応策
    てーのは無いの?」
パパ 「ささやかだけどある」
    「大体回転寿司の場合は、味やお腹の満足度よりも
    食べた皿の数が気になる」
ピー  「おー、そうだ!」
パパ 「その場合の対応策として、一皿毎にお茶を飲んで腹を膨らませる」
    「寿司は酢を使うから、どっち道水分が欲しくなるからね」
ピー  「事前に水分を補給し、同時ににお腹も膨らませるんだね」
    「それって、水飲み百姓の回転版じゃんか」
パパ 「更に、マグロは巻物の鉄火巻きで済ます」
ピー  「なして鉄火なん?」
パパ 「マグロのにぎりは2個だけど、鉄火は4個だ」
ピー  「あん? だって~、にぎりの方がマグロ食った気になるよ~」
パパ 「それは贅沢ちゅーもんだ。鉄火もにぎりも同じマグロだ」
ピー  「例えネタが代替品の偽物でも~」
パパ 「回転寿司じゃけん、ネタに期待してはいけない」
    「伝統の寿司屋は、回転寿司のことを安物屋と呼んじょる」
ピー  「えらい言われ方だね」
パパ 「それともう一つ、タマゴのにぎりを食べることを薦めるね」
ピー  「タマゴ?」
パパ 「フフ、タマゴのにぎりは、ネタが分厚いからお腹が膨れるんだ」
    「これも皿数を少なくする裏技だ」
ピー  「いろいろ考えているねぇ~」
パパ 「そ、同じネタ物なら鉄火巻きのように数の多い方を選ぼう」
    「お茶は一皿毎に飲む」「タマゴも忘れずにね」
    「さすれば皿数も少なく、お腹も何とか膨れるというものじゃよ」
    「これを限界効用逓減の法則と言う」
ピー  「あのね、回転寿司のワサビが効いてないんだけど、なんで?」
パパ 「多分、子供も対象にしているからだと思うけど、分からんね」
    「他に理由がありそうだ」
ピー  「今後の研究課題だね」
    「だけど、パパもアホなことを考えてるんだね」
    「食べる方も、一体何のために回転寿司に行くのか分からんよ」
パパ 「いやいや、費用対効果ちゅーことを考えちょるのよ」
    「昔、オペレーションズ・リサーチとか線形計画法なんちゅー 
    ものをやらされたから、その副作用が出とるんよ」