2008年8月9日土曜日

ピートとパパの会話(JAZZ編その5)


パパ 「さーてと、前回までのおさらいを少しやろうか」
ピー 「うん、ビーバップ以降のジャズは難しくなった感じがあるんだけど」
パパ 「そうだね、じゃー簡単に考えてみようや」
   「スウィングからビーバップへの変遷は、ジャズの革命だね」
ピー 「革命?」
パパ 「従来の旋律重視の演奏法からコード進行に変わり、
    アドリブというか、即興演奏が容易になった」
ピー 「それは分かったけど・・・」
パパ 「即興演奏は、ソロでやるから個人の自由度が格段に増すんだ」
ピー 「そっか、抑圧からの解放表現が容易になったんだ」
パパ 「そう、だから革命なのさ」
   「それを根本原理と考えれば、ビーバップ以降は纏めて
    モダンジャズと言って良いのでは、とパパは思っているんだ」
ピー 「スウィングからモダンジャズヘ。はは、簡単でいいや」
    「うん? でも、コード進行になっちまったんだから、
    スウィングとは非連続的で別な音楽という感じがするんだけど?」
パパ 「批評家の中には、そういう考えの人もいるよ」
    「確かにビーバップ以降は、スウィング感が希薄になった」
    「秋吉敏子なんかは、下に潜ったスウィング感という表現をするね」
ピー 「何か学問論争のようだね」
パパ 「ジャズが、アフロ・アメリカンである黒人の音楽という
    原理原則に則れば、細かい論争なんてどうでもいいと思うけどね」
    「さて、ここでロックとの関係を極簡単に考えて見よう」
ピー 「ジャズとロックは、違う感じなんだけど」
パパ 「即興演奏を伴うことでは、共通点もあるんだよ」
    「それと、ビートルズの出現によって、ジャズは転機を向かえるんだ」
ピー 「転機って?」
パパ 「ジャズが大人の音楽だった?のに対し、ロックはリズム中心の
    ハイティーン向け音楽として生まれ、圧倒的な観客動員数を
    誇るようになった」
ピー 「なるほど、興行主としても当然儲かる方に力を入れるよね」
パパ 「で、ジャズの経済的凋落が始まるんだよ」
    「ただしね、ロックもジャズと同じように保守的な人々からは、
    ロングヘアからして野蛮扱いされるんだ」
ピー 「ロックもジャズと同じで、サブカルチャーだったんだね」
パパ 「その後ロックは、反戦・反体制の象徴として存在感を増すんだけど、
    1969年の愛と平和の祭典'WOOD STOCK'を境に、反体制としての
    ロックは終焉を迎えるのさ」 「終焉の原因は、宿題としておこう」
    「この辺りの社会変化とか、自然回帰運動、ヒッピー・ムーヴメント
    のことを話したいんだけど、またの機会にするよ」
ピー 「次回は、日本人ジャズ演奏家のことを話してよ」