2010年1月22日金曜日

ピートとパパの会話(その80 小沢が解る?Ⅷ)


ピー  「上の写真、雪だるまがジャンプしている」「誰かに似ているぞ~」
パパ 「これは、西村晃一という人が新聞に載せた風刺画だ」
ピー  「国会は、小沢どんや鳩やんのことで喧しいね~」
    「これから二人はどうするのだろう?」
パパ 「何事も無かったように居座ると思うね」
ピー  「これだけ世間を騒がせておいてぇ」
パパ 「そんなことで責任を感じるようでは、政治家になれないよん」
    「それに、以前の言動や約束を気にしないのも政治家の特徴だ」
ピー  「二人とも過去に言った事と、実際の行動が違うような気がするぅ」
    「おいらは信義に反すると思うけどなぁ」
パパ 「この二人が居なくなれば、国会はスッとした感じになるだろうなぁ」
ピー  「でもさ、小沢どんは何故あんなにお金を持っているの?」
パパ 「彼は政党の”M&A”で儲けたんだ。ビジネス的に言えばね」
ピー  「政党の合併や解党のことかい?」
パパ 「そこに政党交付金という金が絡んでいるらしい」
ピー  「それで儲かる?」「やっぱりお金の問題かぁ」
    「そんな金権体質の中で、よくまあ社民とかが連立を組んでいるね」
パパ 「そりゃ~、小沢どんの数に乗っからないと、自分達の要望を
    政策に反映できないからね」
ピー  「乗っかってるだけ? 玉の輿じゃない」
パパ 「でもその要望は、国民が望むことじゃないかも知れないなぁ」
ピー  「社民は得票数が少なすぎる?」 
パパ 「玉の輿で思い出したけど、小沢どんの側近で、数の輿という
    名前の人がいる」「小沢どんの金権体質を擁護している人だ」
ピー  「日教組が母体の人?、しかし、小沢どんは元自民だろう?」
    「何故異質な二人が連立なんか組めるの? 不思議だよ」
パパ 「二人とも、当面の反自民でくっ付いているだけだよ」
    「今は自民が共通の敵なんだ。だから共闘ができるのさ」
ピー  「数の輿氏は、自分の信奉するイデオロギーに反するのじゃない?」
パパ 「小沢どんにくっ付いてないと、数の内で無くなるからさ」
    「特に数の輿氏は参院の長だから、小沢どんに歯向かえば、配下の
    議員で参院選の公認が貰えない者が出てくる、ときたもんだ」
    「それでイデオロギーに反してでも、必死に小沢どんを擁護する」
ピー  「そういうことかぁ」「福島おばはんが口を噤んでいるのも、
    社民の中で公認を得られない人が出てくるからだな~」
パパ 「咬み付き亀もその類いだね~」
    「議員は皆、自分のことしか考えていない。というのを昔、
    現役の国会議員から直に聞いたことがあるなぁ」
ピー  「でも、自民という共通の敵がなくなればどうなるの?」
パパ 「政策を巡って政権内が不安定化する。今よりもっとね」
    「根本的にイデオロギーが異なるからね」
    「前に話したように、小沢どんは異なるイデオロギーを統一する
    器量に欠ける」
ピー  「思想家じゃないんだ」
パパ 「自民の派閥は、イデオロギーが同じだから何とか纏まっていた」
ピー  「小沢どんは、その不安定要素をどうするのかな?」
パパ 「切り捨てるだけさ~」
    「でないと、小沢どんの政権運営にとって邪魔になる」
    「だから小沢どんは、今年の参院選で絶対安定多数を得る必要が
    あるんだ」「それまでは連立を維持する」
ピー  「それで55年体制を終了できるの?」
パパ 「小沢どんの言う55年体制の終了とは、誰かに問われたから
    便宜的に答えた方便のような気がしてきたね~」
ピー  「55年体制を終了さすことが、小沢どんの信念じゃなかった?」
パパ 「ところが~、小沢どんは民主党内に55年体制を組み込んだ」
    「かつての自民党と、かつての社会党が、そのまま混在している」
    「しかも、社会党系は数乗りだし、自民党系は数での囲い込みだ」
ピー  「中国の国共合作だ。共通の敵は、日本帝国主義ってね」
    「でも日本の敗戦後、国民党と共産党の間で再び内乱が起こった」
パパ 「お~、的を得た例えだね~」
    「ま、民主は小沢どんに軒を貸して母屋を取られたんだな~」
ピー  「政党のM&Aかぁ」「これは小沢どんが編み出した新手法だね」
パパ 「自社対立の55年体制下では見られなかった政局モデルだ」
    「その意味では、彼は優れた経営者だと思うな~」
    「でもいずれ内部対立が表面化してくる」
ピー  「どうなるのだろう?」
パパ 「この数という政局モデルに、イラ菅達が太刀打ちできるかだね」
ピー  「いつごろそれが解るの?」
パパ 「全ては参院選後だね」
    「何れにしろ心配なのは、小沢どんが今回の検察の一件で、動きを
    封じる法改正に動き出すことだ」
ピー  「自分にとって都合のいい法改正をするのかぁ」
    「大津事件で勝ち取った司法の独立や三権分立が脅かされそうだ」
パパ 「更に参院選後に、民主に有利な選挙制度を考え、自民の再起を
    完全に阻止するとかさ」
ピー  「う~ん、そうなると政権交代が不可能になる恐れがあるなぁ」
パパ 「実質的に一党独裁体制の時代に入る。例の大政翼賛会ね・・・」
ピー  「小沢どんという人に、日本の将来を任せて良いのか知らん?」
パパ 「民主主義の本質を理解して貰わないと・・・」
    「日本にゃ~、自民党や共産党支持の人もいるのだからね」
    「それと金権体質のままじゃ、嫌だね」 
ピー  「小沢どんの着ているコートの件だけど」
パパ 「なんだね、また急に」
ピー  「1970年代のサラリーマンコートを着てるんじゃないの?」
    「丈は短くピチピチだし、非常に貧相に見える」
    「どう見ても古臭いスタイルだ」「どうにかならない?」
パパ 「そら、55年体制たけなわの頃にデザインされたコートだもん」
    「好きで着ているんだよ。でもダサいオールドファッションだ」
ピー  「鳩やんの奥さんに、ファッション指導をして貰えばいいんだ」
    「小沢どんはマスクもしているし、どちらが検察かわからん風体だ」
    「ところで経済はどうなっていくのだろう?」
パパ 「忘れていた。次回はその話だなぁ」