2009年11月11日水曜日

ピートとパパの会話(その67 小沢が解る?)


        (チャップリンの独裁者より)
   
ピー  「もう晩秋だけんど、最近は何をしちょるのよ」
パパ 「先日、ワールドワイド・コンテストに参加した」
ピー  「それ何?」
パパ 「世界のハム局と、交信数を競うんだ」
    「久しぶりに英語の発音をしたら、舌がもつれて何ともいかん」
ピー  「どこと交信したの?」
パパ 「ハワイ、カリフォルニア、オーストラリア、ブラジルかな」
ピー  「ブラジルまで電波が届くの?」
パパ 「あ~、世界中を駆け巡る」「じゃが、舌がもつれたので
    直ぐやめた」「外国語は、昔から何度練習しても喋れんわい」
ピー  「ふーん、他には?」
パパ 「国会中継を見ちょるばい」「先般、枡添議員が質問していたが、
    礼儀正しくきちんとした政策上の質問をしていた」
ピー  「うん? それが普通じゃないのかい?」
パパ 「彼は質問に先立って、与党時代に野党から苛められたから
    といって、仕返しをするような嫌味な事は言いません、と言い
    切った」
ピー  「はは、それは、自民の元閣僚三人が行ったネチネチ質問を暗に
    批判しているんだな~」
パパ 「そうだよん」
ピー  「あのさ、小沢さんっているだろう。あの人はどうも分からん」
    「一体何を考えてるんだろう?」
パパ 「そうだね~、その件は、NHKでも4回に亘って放送していたな」
ピー  「あん人の真意はどこにあるのん?」
パパ 「放送によれば、2大政党制を目指しているとか」
    「それも、民主・自民じゃなくてさ、自民を解体した上で、政策競争
    が出来得る2大政党制を作ろうとしているらしい」
ピー  「自民じゃ駄目なの?」
パパ 「小沢氏によれば、自民は55年体制のシガラミ政党だから、民主的な
    政党とは言えないそうな」
ピー  「55年体制って何?」
パパ 「簡単に言えば、戦後出来た諸々の政党を纏めて、1955年に
    自民与党・社会万年野党という構図になったことかな」
ピー  「それが駄目だって言うわけ?」
パパ 「小沢氏の見解は、野党もこの55年体制の中で、万年野党としての
    旨味を享受してきたし、日本をどうこうする政党責任を感じて
    いないとか」「そやさかいに55年体制は駄目なんだって」
ピー  「するとなんやね、政策もなんもかも裏取引の産物なんだ」
    「国民のためじゃー無い、というのが小沢さんの見解なの?」
パパ 「だから、この体制をぶっ壊そうと」
ピー  「小泉政権に似てるじゃん」
パパ 「そうかも知れないね」
ピー  「しかし、小沢氏は、何かにつけてせっかく作った政権を
    ぶち壊すじゃんかー」「そんなのに日本を任せていいの?」
パパ 「皆さん、そう思ってるね」
    「その原因は、彼は2大政党制の確立を急ぎすぎるんだよ」
    「だから、シガラミにも考慮しようとする人と軋轢が生じる」 
ピー  「なるほどねぇ、それがぶち壊しの原因か~」
    「根回しをしないんだ」
    「で、もうもう一緒にやってられないという事になるんだな」
パパ 「そこを自民からつけ込まれる」
ピー  「国民はどえらい迷惑だ。やっちょれんばい」
パパ 「2大政党制は、小沢氏の生涯を賭けた信念なんだ」
    「そこを理解しないと、小沢は解らん」
ピー  「じゃけん、高速無料化や何とか手当てへの批判もあるよ」
パパ 「小沢氏にとって、それはどうでもいい事だとパパは思っちょる」
ピー  「なぬ~」
パパ 「無料とか手当ては、数を集めるための餌蒔きというか、単なる
    手段としか考えちょらんよ」「今の政治は数で支配できるけん」
    「彼は、その数の論理を民主主義だとも思っている」
ピー  「ほと、何とかチルドレンなんか、烏合の衆じゃんかー」
    「数への助っ人だけで、政策集団の一員とは成り得ん」
パパ 「それは言い過ぎだとしても、民主主義というのは、少数意見を
    如何に取上げられるかに、その成否が掛かっている」
    「小沢氏は、そこを無視する欠点があるんだなぁ」
ピー  「つまりは急ぎすぎなんだね。だから少数意見を無視するんだ」
パパ 「そういう意味で、彼は革命家だと思う」
    「現体制を壊し、早急に新しい体制を立ち上げようとする」
ピー  「イラ菅といい勝負だ」
パパ 「小沢氏は、米英並みの2大政党制を目指しているらしいが、
    国民の理解も必要だ」
ピー  「日本国民も55年体制に慣れ切っているから、2大政党制を理解
    しちょらんと言う事?」
パパ 「どうなるのかは漠然としか分からんが、55年体制というのは、
    イデオロギーとの対立でもあった」「国民は、民主対自民
    という構図も、そのような対立軸で見てしまう」
ピー  「英国や米国は、政党が違えど方向性が同じだね」
パパ 「そう、つまり同じ土俵で政策を競うことが出来るんだ」
    「このことは、小沢イズムと合致する」
ピー  「何故日本は、イデオロギーがそんなに深く浸透して行ったの?」
パパ 「敗戦国の特徴だね。これはまたの機会に話そう」
ピー  「うーん、日本は、イデオロギーと決別せにゃならんのかい?」
    「確かに冷戦終結後の世界は、イデオロギーなんて不要かもね」
パパ 「ま、小沢氏は、自民の賛同派を集めて、民主と政策競争が
    でき得る新たな政策政党を擁立さすつもりだろうね」
ピー  「そして、既得権益にしがみ付いている族集団を解体さす寸法か」
    「な~るほど、革命だねぇ」「そうして日本を欧米並みの民主的
    国家にしようと?」「小沢的ロマンティシズムだ」
パパ 「じゃが問題もある」「現政権は、未だに社会主義イデオロギー
    にしがみ付いている集団を抱えていることだ」
ピー  「それが問題?」
パパ 「考えてごらんよ。冷戦終結ということは、国民にとって
    資本主義の方が遥かに快適だということさ」
ピー  「社会主義イデオロギーは、経済的に破綻したんだったね」
    「だからソ連や中国は、市場経済に移行したのか~」
パパ 「経済原理の根本が全く異なるということさ」
ピー  「俗に言う計画経済と市場経済の違いだね」
    「計画経済というのは、19世紀の経済学だったね」
パパ 「そう、しか~し、何もかも市場で解決しようとするのも問題だ」
    「コストだけを意識した派遣労働の問題とかね」
    「この点は、米国じゃなくて、英国や北欧の経済や社会体制を
    学ぶ必要があるんじゃないかな」
ピー  「政治家も、経済が分からないと駄目だということかぁ」
    「もう、利益誘導だけでは政治や経済が成立たないんだね」
    「地縁血縁の日本は、まだまだ後進国家だという気がするね~」
パパ 「そこをイデオロギーがつけ込むんだなぁ~」
ピー  「わかった。小沢さんは、55年体制のままで行くと、この国は
    駄目になると思うんだな」「だーから、2大政党制を急ぐんだ」
パパ 「そうだよん。あのね、石原都知事を知っているだろう」
ピー  「おー、知ってるよ」
パパ 「あの人は色々と物議を醸し出すが、彼ほど経済が分かる知事は
    いないね」
ピー  「どういうこと?」
パパ 「石原知事は、破綻しかけていた東京都の財政を立て直したんだ」
    「その結果、東京は日本で一番社会保障が充実した自治体になった」
    「社会保障は、イデオロギーではなく、経済がもたらすのさ」
ピー  「ほう、経済に対する考え方が、まるで違うんだねぇ」
    「経済的利益が社会還元されたんだー」「正しい政治だね・・・・」
    「ふ~む、石原イズムか~」
パパ 「社会保障をイデオロギーで考えると、経済を無視することになる」
    「社会主義を信奉する人には、企業は全て悪だからね~」
    「それでは経済が循環しないから、民は疲弊するばかりだ」
ピー  「東京が一番暮らし易いのかぁ・・・」
パパ 「さて、小沢氏は、2大政党制をどのようにして実現するのかな?」
    「次の参院選が天下の分かれ目だねぇ」
ピー  「小沢さんは、数の論理に支配されているから、数を得るためには
    敵とでも手を組むからな~」
パパ 「そうだね、数さえ集まれば、悪魔とでも手を組むちゅーのが
    この人の流儀だ」
ピー  「ほっほ~、小沢劇場だねぇ・・・。国会中継が面白くなる」