2009年12月5日土曜日

ピートとパパの会話(その69 ロカビリーを聴こう)


ピー  「最近はジャズを聴いちょらんの?」
パパ 「パルコで中古レコード展をしているから1枚買ってきた」
ピー  「上の写真かい?」
パパ 「んだ。何がいいか分からんからジャケットを見て買った」
ピー  「またジャケ買いかいな」
パパ 「ジャケ買いというのは、吉祥寺のジャズ喫茶メグの親父が
    言った言葉なんだ」http://tokyo.cool.ne.jp/wedscafe/
ピー  「で、レコードを聴いてみてどうなん?」
パパ 「ジャケ買いだから中身は聴いとらん。今度聴く」
    「代わりにBoogie Woogie を聴いている」
ピー  「Boogie Woogieって?」
パパ 「ジャズと同じように、元は8ビートの黒人音楽じゃった」
  http://www.youtube.com/watch?v=J9b3ZZywQvg&feature=related

ピー  「はは~、ホンキートンク調だね」
パパ 「そうだよ~、これが後にブルースとかと交じり合って
    ロカビリーやロックンロールに発展する」
    「では、Let It Rockという曲を聴いてみよう」
  http://www.youtube.com/watch?v=NJQnZ0Bu7Zo&feature=related

ピー  「うん?何かに似ているねぇ?」
パパ 「気が付いたかね。では、こいつはどうだ」
  http://www.youtube.com/watch?v=tE6Vwn5H09c&feature=related

ピー  「おお、これこれ」
パパ 「どちらがパクリか知らないが、ルーツはBoogie Woogieだね~」
    「それでは50年代のロカビリーといこう」
  http://www.youtube.com/watch?v=Kz1Y1ekHhF8&feature=related 
ピー  「どれもよく似ているね~」
パパ 「続いて元祖ロカビリーといこう」
  http://www.youtube.com/watch?v=_1Qo1eaWF8c&feature=related

ピー  「わー、エルビスだぁ」
パパ 「彼が使っているマイクは、RCAの77DXという素晴らしいマイク
    なんだ」「秋葉原で30万円していたよ。50年前の中古でだよん」
ピー  「ヴィンテージマイクなんだね」
    「でもさー、ロカビリーてのは喧しいだけの音楽だろう?」
パパ 「喧しいロカビリーにも、ちゃんと特徴があるんだ」
    「歌い方では、ヒーカップ唱法とかマンブリング唱法とか」
    「ベースでは、スラッピング奏法とかね」
ピー  「ほう、それどんなのぉ?」
パパ 「ヒーカップは、語尾の最後でヒッというような発音をする」
    「マンブリングは、ボボボボと、口ごもるような発音をする」
ピー  「ベースのスラッピングは?」
パパ 「弦を引っ張って弾いたり、手の平で弦を叩いたりするんだ」
    「では実際に聴いてみよう」
    「パパの好きな曲で、同じくエルビスのBaby Let´s Play Houseだ」    http://www.youtube.com/watch?v=BFEX6ThtgsQ&feature=related

ピー  「なるほど~、これがロカの特徴か~」「こんなのを聴いてるの?」
パパ 「そうさ、ロカビリーを聴くと血沸き肉踊るね」
ピー  「でもさぁあ、パパも少しは歳を考えて音楽を聴けば~・・・」
    「これって、若者の聴く音楽だろう?」
パパ 「それはだな~君~、古き良き時代の日本の考え方だよ」
    「音楽ちゅーのは、年齢制限なんかないんだなぁ」
    「特に亜米利加ではそうだ」
ピー  「ほと、沖縄の辺野古基地の件で日米がもめているのもそれかい」
パパ 「それは関係ないちゅーの」
    「どういうことか、次のロカビリーを’見れば’わかる」
    「曲は、エルビスのキング・クリオールだ。これも好きだねぇ」  http://www.youtube.com/watch?v=yA_zS6-dO7Q&feature=related

ピー  「オッ! 楽しんでいる人々が紳士淑女だ!」
パパ 「分かったかい。元々ロカビリーというのは大人のものだったんだ」
    「それが何時しかガキの音楽になっちまった」
ピー  「フ~、よく分かったよ」
パパ 「以前、黛敏郎がロックを野卑な音楽と言ったが、彼の偏見だ」
    「音楽のルーツは皆同じなんだよ~ん。もちクラシックもね」
    「続いて先程聴いたBaby Let´s Play Houseを現代風にアレンジ
    したものを聴こう」
ピー  「現代風?」
パパ 「原曲をエフェクターやボコーダーを使って加工してある」
ピー  「ボコーダー?」
パパ 「こちらの方が音がよくて聴きやすい。ではどうぞー」
  http://www.youtube.com/watch?v=_hu3c97f3yc&feature=related

ピー  「ほう、DJだねぇ」
パパ 「ふふ、ネオロカビリーも聴いてみるかい?」
ピー  「ネオ?」
パパ 「そう、ロカビリーの現代版だ」「ブライアン・セッツアーを
    聴こうぜ。ロカビリーの特徴であるスラッピング奏法を受け継い
    でいるから、よく見・よく聴いてみよう」
  http://www.youtube.com/watch?v=ggN-HKq3FG8&feature=related

パパ 「シビれただろう! これがネオロカビリーだ」
ピー  「長いね~、それに聴衆はガキ共だ」
パパ 「なんたってネオだからね」
    「しかし、最後までよく我慢して聴いたね。あんたは偉い」
    「それでは、デザートでもどうぞ」
  http://www.youtube.com/watch?v=JdJg_NfQYzU&feature=related

ピー  「シックだね~」
パパ 「エネルギーの塊のような音楽を聴いた後にはグッとくるだろう」
ピー  「聴き方だね~、音楽は~・・・」