2009年12月18日金曜日

ピートとパパの会話(その72 小沢が解る?Ⅳ)


ピー  「小沢どんの政治がギクシャクしてきたね」
パパ 「そうね、自民党の方がまだ安心していられる」
ピー  「それに小沢どんは、失礼だけど顔がよくないと思わない?」
パパ 「面白い事を言うね。どこかの国の元大統領で、顔を整形
    したのがいたな」
ピー  「昔、咬み付き亀が、顔で選挙をされたら困ると言っていたよ」
パパ 「はは、小泉さんの事だろう。顔も選挙の内だよ」
ピー  「ところで、何故中国なんかへ行ったんだろう?」
パパ 「それはこの前も言ったけど、米国に対する牽制だよ」
ピー  「何を牽制するの?」
パパ 「米国と対等な立場で、と言っていたよね」「つまり、日本は
    米国の要求ばかり呑みませんよ、米国がごり押しをするなら
    中国と仲良くしますよ、と言いたいのさ」
ピー  「それを暗に行動で示したのかぁ」
パパ 「小沢どんは、米国に対しチャイナカードを切っちまったのさ」
ピー  「どうなるの?」
パパ 「米国は、色んな圧力を掛けてくるだろうね」「日本が何かを
    しようとしても意地悪するとか、或いは関税面とか」
ピー  「それに対してチャイナカードは有効なの?」
パパ 「小沢どんの考えは、日本を米国市場から締め出すのなら、
    中国との経済的な結びつきを強めればいいと思っているよ」
    「今回の訪中は、そのための布石だ」「たのんます、とね」
ピー  「その見返りが天皇陛下との謁見かぁ」
パパ 「そういうこと。中国は、品質・品位は最低ランクだが、何たって
    数で世界一だからね~」「それに低賃金の輸出国でもある」
ピー  「ほほ、数の好きな小沢どんがやりそうなこった」
パパ 「それに米国は成熟市場だから、日本としてあまり期待できない」
    「反面中国市場は、これから発展する市場だからねぇ」
ピー  「中国市場が何故これから発展するの?」
パパ 「何も無いところから経済を立ち上げているからさ」
    「明治維新のようなものだから、圧倒的な需要がある」
    「因みに、米国との貿易量が90年比で半減したのに、対中貿易は
    輸出入とも15倍以上になっている」
ピー  「うひょう! 凄い伸びだね~」
パパ 「そういう意味では、小沢どんの対中接近は正しいのかも知れない」
ピー  「だけど、尖閣諸島とかガス田とかの問題が山積しているよ」
パパ 「両国とも政治的な問題はあっちゃへ置いといて、経済優先で
    行くだろうね」
ピー  「それで中国もメリットがあるの?」
パパ 「おおありだ。中国も日本と結びつくことで米国を牽制できるし、
    福島おばはんも米国は出て行けーって頑張っているから尚更だ」
ピー  「だけど、小沢どんはそういうことを一切言わないよ」
パパ 「そこが問題なんだけど、ビジョンを示さないんだなぁ、あの人は」
    「と言うより、今んとこ参院選に向けての票読みしか興味がない」
ピー  「最近さ、言ってることがマニフェストから少しずれてきたけど、
    票読みが関係しているのかなぁ」
パパ 「そうね、前回、小沢どんは数の状況で変化すると言ったけど、
    正にその変化が現れてきたのだと思う」
ピー  「このまま行くと票数が危ないと感じ始めたのかなぁ」
パパ 「そのとおりだと思うよ」
    「で、スーパーコンピューターの予算も復活させただろう」
ピー  「なるほど~、だから国民が願っているとか何とか言って、やり方
    を変えたのだな~」「しかし、経済政策はどうなっちょるのよ」
    「株価は下ったままだし」
パパ 「経済を良く出来ない政府というのは引退願いたいものだが・・」
    「このままだと年金も危なくなるぞえ」
ピー  「年金支給は保証されているんだろ?」
パパ 「あのね、年金の原資は投資信託に頼っているんだ」
    「だから株価が上がらないと年金も保障できなくなっちゃうよ」
ピー  「それでパパが、社会保障はイデオロギーではなく、経済がもたらす
    ものだと言っていたのかぁ」
パパ 「そうさ、このまま行くと日本は財政破綻するぞぉ」
    「現政府の政策は、社会主義国と似たり寄ったりだ」
ピー  「小沢どんは、どう思っているのだろう?」
パパ 「先程の話、参院選の票読みに忙しく、経済まで構ってられない」
    「だから、もう面倒だから、財政の数あわせで国債を発行しとけ、
    となる」
ピー  「本当に小沢どんがそげなことを言ったのかね」
パパ 「でなければ、実体に合わせた経済政策がとっくに出てきちょるよ」
    「経済に手をつけるのは、参院選の票読み後になると思うよ~」
    「今の政府は、小沢どんの承認がなければ何もできない」
    「何を言うにも何をするにも、小沢どんの顔色を伺わねばならない」
ピー  「そこが分からん。どうして小沢どんに従うの?」
パパ 「数で党人事を支配しているからだろうね」
    「しかし、根本的な理由は分からない」「まだまだ考察が必要だ」
ピー  「おいらは顔付のせいだと思うな」
パパ 「あのね、今最も危険なのは、小沢どんに権力が集中したことだ」
    「しかも、鳩やんをはじめ政府連中が誰も小沢どんに反対できない」
ピー  「陳情も小沢どんを通さないと駄目なんだね」「しかも、民主を
    支持しないと受付ないんだろう?」
パパ 「自民党に対する兵糧攻めだ」
    「これはもう民主主義に反するね」「自民への陳情だって必要な
    ことがあるんだからねぇ」
ピー  「すると、政官癒着を断ち切るとか言っているけど、結局は
    小沢どんに権力を集中さす為か~」
パパ 「これは危ないな。二大政党制どころか益々一党独裁になる」
    「しかも小沢どんという個人に権力が集中する」
    「一度権力を握ると離さないぞー。ひょっとすると、二大政党制は
    幻かも知れない」
ピー  「自由民主党は頭に自由が付いているけど、その自由を取ったのが
    民主党か~」
    「はは、だから福島おばはんとも連立が組めるんだねぇ」
パパ 「ピートも皮肉がきついぞ~」