2009年12月15日火曜日

ピートとパパの会話(その71 小沢が解る?Ⅲ)


ピー  「日本の政局は、益々混迷してきたよ」
    「こんな時に小沢どんは中国なんかへ行ってー・・・」
パパ 「小沢どんは、数の多い中国が好きだからねぇ」
    「人口世界一、経済成長率世界一、CO2排出量世界一」
ピー  「大体600人も連れて何をしに行ったの?」
    「観光旅行かいな」
パパ 「はは、日本で一番の実力者はワシだと言いに行ったのさ」
    「ほて、その実力度を示すために600人が必要だったんじゃよ」
ピー  「一体どこからお金が出ているのかな?」
    「機密費かね? 誰もそのことを聞かないねぇ」
パパ 「自己負担だろう」「ま、この時期に行くということは、
    沖縄で絶対引かない米国への当て付けじゃないかな」
ピー  「すると、福島おばはんは大喜びだろうね」
    「アメリカは沖縄から出て行けー、ってね」
パパ 「何たってあの人は、反米一色だからね~」
ピー  「でもさー、小沢どんは国内問題に何故タッチしないの?」
パパ 「今、国内問題なんかに首を突っ込んだら、細川政権の二の舞
    になると思っているのだろう」
    「口を出すと、結論を出さないといけなくなる」
ピー  「だから鳩やんに任せて知らん振りしているのか~」
パパ 「そうだよん、小沢どんは、まだ結論を出す段階ではないと
    思っている」「それに、どっちみち鳩やんは収拾できなく
    なって泣き付いてくると思っているよ」「それからでも
    遅くないとね」
ピー  「ほう、そこまでじらして自分の存在価値を高めるのか~」
    「咬み付き亀も五月蝿いね~」
パパ 「数人の政党だからね。存在を誇示するのに必死だ」
    「とにかく参院選で少しでも勢力拡大しないとね」
ピー  「ここでも数の確保か。それで数の多い中小企業の対策を持ち
    出すのかぁ」
パパ 「しかし、バラ蒔き対策だと経済効果が長続きしない」
ピー  「マクロ経済から見た経済政策が必要なんだね」
パパ 「そ、需給ギャップが35兆円だと言っていた」
ピー  「どういうことかな?」
パパ 「物とかが35兆円分売れなくて余っているということだよん」
    「それをどうするかがマクロ経済政策だ。それが無い」
ピー  「単純には、35兆円分の在庫を抱えているということか」
    「しっかし、例の福島おばはんも勢いづいてるね~」
パパ 「福島おばはんの国家観は、少しおかしい気がするなぁ」
ピー  「おかしい・・・?」
パパ 「あの人は、社会主義インターナショナルの副議長なんだが・・」
ピー  「えぇ~!、生粋の左翼じゃんかー」
パパ 「違うよ。社会主義インターナショナルという組織は反共なんだ」
ピー  「ほんと?」
パパ 「自由、平等、博愛、人権といった精神を尊重し、複数政党制や
    市場経済を社会の是としている」
ピー  「ほう、民主主義の精神だねぇ」
パパ 「但し、アメリカのような金融資本主義というか、市場原理のみの
    新自由主義には反対の立場をとる」「これは、現在の小沢どんの
    考え方とも一致する」
ピー  「すると、富の再分配を重要視する社会を目指しているんだね」
    「福祉国家の考え方だ」
パパ 「この組織には、イギリス労働党やドイツ・フランスの政党、
    北欧先進国の政党、アメリカの一部の政党も加盟している」
ピー  「ふ~ん、驚いたね~」
    「で、福島おばはんがおかしいというのは?」
パパ 「例えば、社会主義インターナショナルに加盟している英国は
    NATOにも加盟しているし、ドイツ、フランスだってNATOという
    軍事同盟の一員だ」
    「しかも、英国やフランスの政党は核武装も容認している」
ピー  「NATO加盟ということは、集団的自衛権を認めているんだね」
パパ 「そうだよ、アメリカの要請でイラクやアフガンにも派兵している」
    「ところが福島おばはんの党は、集団的自衛権には絶対反対だ」
    「自衛隊は違憲、日米安保解消、非武装中立を主張する」
    「つまり、50~60年代のような反帝・反米のイデオロギーなんだ」
ピー  「それはおかしい! 大矛盾だ」「それなら集団的自衛権を認めて
    いる社会主義インターナショナルにも反対しなきゃ」
    「副議長なんだろう?」
パパ 「更にね、中国や北朝鮮の軍拡には批判をしない」
    「それなのに、日本の軍事力削減のみを声高に叫ぶ、ときたもんだ」
ピー  「なんなのそれは?」
パパ 「北朝鮮のミサイルや核なんかも黙認しているようだね」
    「両方の体制に非武装を訴えるのであれば、理解し得るがねぇ」
ピー  「なるほど~、そこがおかしいと言う訳だね」
    「本当に日本の政党なのかなぁ?」「日本の弱体化を狙っている
    だけじゃん。変な社会主義国を利するだけだね」
パパ 「このおかしい部分を探っていくと、社会主義協会ちゅー顔が
    見えてくる」
ピー  「変な社会主義なんて、もういらんワン!」
パパ 「ここは冷静に考えよう」
    「社会主義協会というのは、1951年に創設されたマルクス・
    レーニン主義を綱領に掲げる人々の集団だ」
ピー  「マルクス・レーニン主義って?」
パパ 「マルクスとレーニンの思想を基に、革命によってソ連型
    社会主義体制を目指す事だ」
ピー  「ソ連型社会主義体制って?」
パパ 「ソ連型社会主義は、複数政党制や三権分立を認めない独裁
    国家体制をいう。だから政権交代もない」
ピー  「そんな国がこの地球上にあるの?」
パパ 「ピートは民主国家しか知らないからねぇ」「独裁政権では、
    反対意見を述べると反体制活動家と見なされ、処刑される
    かも知れない」「中国や北朝鮮からよく漏れてくる話だ」
ピー  「三権分立が無いって、とても近代民主国家とは思えないね」
パパ 「少し横道に入ったが、福島おばはんの党には、このような
    ソ連型社会主義を信奉する人々が居るのさ」
    「ま、内部対立や分裂を繰り返し、勢力は減ったがね」
ピー  「ははーん、福島おばはんという人は、この人達の流れを汲む
    んだな~」「だからソ連型社会主義国家を擁護するのかぁ」
パパ 「このようなソ連型国家体制が良いとは思えないがねぇ」
    「本家ソ連は崩壊したのに、何故このような非民主的国家体制
    を是とする人々が未だに居るのか理解し難いな~」
ピー  「日本は民主主義国家だから、反対意見を主張することも
    できるからいいや」
パパ 「大体やね、今回の政権交代選挙では、大多数の票が民主票
    だったろう」「福島おばはんの党票は極僅かなんだよね」
    「福島おばはんも、そこを理解して政権に望まないといけない」
    「でないと民意に反する事になるよ」
ピー  「小沢どんと福島おばはんは、同床異夢の状況じゃん」
    「お互い数の必要性だけで結びついている」
パパ 「だけど、小沢どんと社会主義インターナショナルの考え方
    は共通するところもあるよ」
    「例えば、小沢どんは集団的自衛権を否定していないし、国連
    主導であれば、海外派兵もやぶさかではないと言っている」
ピー  「お~、NATOを意識した考えだね~。これも国連という数を
    意識しているんだね」
パパ 「しかしだね、小沢どんという人は、その時の状況によって
    変化するんだ」「だから本心が何処にあるのかが解らない」
    「その変化の基になっているのが、その時の数だ」
ピー  「困ったおっさんだねぇ」
パパ 「そう、皆さん小沢どんが解らないと言うが、数と共に
    変化するからじゃよ」
    「どう変化するかは、その時の周囲の数で判断すれば
    解るかもね」
ピー  「今回の中国訪問もそうなの?」
パパ 「冒頭に言ったように中国は数が多い、今後国連での発言力も
    益々増大するだろうし、味方に付けておいた方がエエという
    考えだろうね」「ま、これにはお土産も必要だし~。ふふ」
ピー  「因みに台湾は数が少ないから、興味を持たないんだね」
    「勝手な話だな~」
パパ 「それはそうと、中国共産党の首脳が天皇に拝謁することで、
    国際的な認知を得るというのは、一体何なのかね~?」
ピー  「成人式のようだね。はは」
    「福島おばはんは、思想信条からして反対しなきゃ」
    「反動的だとかさ」
パパ 「そら、中国を友達と思っているから何も言わないんちゃう」
ピー  「また矛盾するな」
パパ 「例え言っても、小沢どんは数が命だから、数の中の少数意見
    を徹底的に排除する」「そこが問題だ」
ピー  「民主主義の精神を持ち合わせていないのかなぁ」
    「でも、福島おばはんの良いところは採用しなきゃーね」
パパ 「本件で下手をすると、小沢どんの命取りになるぞえ~」